「作る」と「定める」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「作る」と「定める」の違いとは?言い換え

「作る」「定める」は似たような意味で使われる表現ですが、どのように区別すればいいのでしょうか。

すればこの記事では、「作る」「定める」の違いを分かりやすく説明していきます。

「作る」とは?

「作る」とは、「手を加えて新しいものに仕上げること」を意味する言葉です。

元になる材料や素材に手を加えまとまりのある別のものに仕上げて形にすることを意味します。

料理や器具など物理的に加工して物体を生み出すことのほか、新たな仕組みを考えたり歌や踊りを創造したりなど実体のない物事に対しても用いられる表現です。

「定める」とは?

「定める」とは、「決まりを設ける」という意味で使われる言葉です。

グループのルールを制定したり基準を設けたりなど多くの人に対して適用される決まりを新たに設けることを表します。

基本的には複数の人に対して適用される共通の決まりを設ける時に用いられる権威的なニュアンスを含む表現です。

決まりや取り決めに関してあらかじめ合意があり手続きとして決まりを新たに決める仕組みに従って設ける場合に用いられる言い方で、個人的なルールや相手の同意がない一方的な命令は含みません。

法律や条例、校則や基準などの決まりを決めることを「定める」と表現します。

「作る」と「定める」の違い

「作る」「定める」の違いを、分かりやすく解説します。

「作る」「定める」の違いは「対象」です。

「作る」は物体や作品など物理的な物事に加え概念や考えなどにも使う広い表現なのに対し「定める」は形のない決め事を決める意味でのみ使われる限定的な表現です。

何もないところから新しく生み出すのが「作る」で、制度や仕組みに沿って新しく決めるのが「定める」という違いで区別されます。

「作る」の例文

・『あり合わせの材料を利用して晩御飯を作る』
・『木材を加工して椅子を作る』

「定める」の例文

・『同好会の発足に当たり会則を定める』
・『図書館におけるインターネット利用のルールを定める』

まとめ

「作る」「定める」では対象になる物事が異なります。

どちらも日常的に使われている言葉なので意味を正しく理解して使い分けましょう。