この記事では、「ケイ素」と「シリコン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ケイ素」とは?
「ケイ素」は「珪素」と漢字表記できます。
「ケイ素」は、「炭素族元素の一つのこと」という意味があります。
地球上で酸素に次いで豊富に存在していて、岩石や土壌の中に見られます。
「珪石」と呼ばれる、酸素化合物として、存在しています。
「ケイ素」を還元すると、「金属ケイ素」と呼ばれる状態になり、融点約1400度の金属光沢を持つ物質となります。
この状態の「ケイ素」は、「シリコン」と呼ばれます。
「シリコン」とは?
「シリコン」は“silicone”と英語表記します。
「シリコン」は、「ケイ素のことで、炭素族元素の一つのこと」という意味があります。
「シリコン」は、地殻の中で、酸素の次に多く存在しています。
天然に、遊離状態では産出することはありませんが、酸化物または珪酸塩として、岩石や土の主成分になっています。
「シリコン」を工業的に作り出す時は、珪砂?を電気炉内で、炭素で還元するという方法が取られています。
製法によって、無定形の褐色粉末になる場合、あるいは暗青黒色結晶になる場合があります。
「シリコン」は、半導体素子として、あるいは珪素樹脂原料として、さらには、合金添加元素などに用いられています。
「ケイ素」と「シリコン」の違い
「ケイ素」と「シリコン」の違いを、分かりやすく解説します。
「ケイ素」は、「炭素族元素の一つのこと」という意味があります。
一方、「シリコン」は、「ケイ素のことで、炭素族元素の一つのこと」という意味があります。
このように「ケイ素」と「シリコン」は、同じ元素を意味するという共通点があります。
しかし、「シリコン」は、「ケイ素を還元した、金属ケイ素」を意味する場合もあるという違いがあります。
まとめ
「ケイ素」と「シリコン」の違いについて見てきました。
2つの言葉には共通点がありますが、明確な意味の違いもありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。