この記事では、「反省」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「反省」という言葉の意味
いずれも「かえりみる」という意味を持つ「反」と「省」という2つの文字を組み合わせて成り立つ「反省」という言葉は、自分が行ってきた過去の言動などを振り返って評価するさまを表す言葉で、肯定的にとらえて考察するのではなく、自ら批判的な視点で考察する意味合いを持つ言葉になります。
「反省」という言葉の1つ目の意味は「自身の行ってきた言動をかえりみて、その正否について改めて考える」になります。
2つ目は「自らの悪い点を認め、改めようと考える」さまを表し、振り返って再び考えるというニュアンスの表現になります。
「反省」のポジティブな言い換え
「反省」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『改悟(かいご)』
「今まで行ってきた自らの悪事を悟って改める」様子を表す言葉で、自身の罪や過ちなどを理解し、悔んで自分を戒める際に使われる文言です。
・『悔い改める』
「過去の過ちを悔やみ、心がけを変える」さまを表す言葉ですが、キリスト教においては、神から一度は離れてしまった心を、元の正しい方向に転換する様子を示す言葉として使われています。
『改悛(かいしゅん)』
「自分の過去の行いや態度などにおける過ちを認め、心を入れ替える」様子を表す言葉で、今までに犯してきた悪事や過ちなどがある場合に使われる言葉になります。
・『顔を洗って出直す』
元々は「(寝ぼけた頭を起こすために)顔を洗ってしっかり目を覚ましてくる」さまを表す言葉でしたが、転じて「間違っていた考えを改め、反省して再び仕切り直す」様子を示す意味で使われています。
「反省」の類語や言い換え
「反省」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『仕切り直し』
元々は相撲の取組前に力士が土俵に上がって相対し、仕切り線を挟んで立ち合うさまから使われ始めた言葉で、「両力士の呼吸が合わず仕切りをやり直すこと」を意味し、転じて「物事をはじめからやり直す」さまを示しています。
・『意識改革(いしきかいかく)』
「組織における考え方や取り組む姿勢などを、従前のものから新しいものへ入れ替える」様子を表す言葉で、主に業務や仕事に対する取り組み方や判断基準を変革する際に使われる文言です。
・『他山の石(たざんのいし)』
「他の人が所有する山から出た、つまらない石」を指す言葉で、転じて「自身にとっては戒めとなる、他人の誤った言動」などを表す、ネガティブなニュアンスを含む表現になります。
・『内省(ないせい)』
「自らの行いを振り返って、思考や感情などについて省みる」さまを示す言葉で、自己意識を反復的に考察する哲学的な意味を持つ言葉でもあります。
まとめ
今回は「反省」という言葉について紹介しました。
「反省」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。