この記事では、「適応力」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「適応力」という言葉の意味
「ある条件や要求などにあう」さまを表す「適応(てきおう)」という語と、「ものを動かす作用」や「助ける力」などを表す「力」という語を組み合わせた「適応力(てきおうりょく)」という言葉は、新しい環境に早く馴染んだり、効率よく物事を進める能力を示す文言で、効果的な情報収集や鋭い観察眼などにより、自分が置かれた状況や状態などに合わせて適切な処置や行動をとることができる力を表しています。
「適応力」という言葉の1つ目の意味は、「置かれた環境に合わせる能力」です。
2つ目は「新しい環境においても問題なく発揮される力」などを示す意味合いで使われています。
「適応力」の類語や言い換え
「適応力」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『順応性(じゅんのうせい/じゅんおうせい)』
どのような状況に置かれてもすぐに適切な行動をとることができる性質を表し、「環境に合わせることができる能力」や「外の環境に合わせて自身も自然に変わっていく」様子などを表す表現になります。
・『柔軟性(じゅうなんせい)』
その場に応じた行動や分析などを素早くできるさまや、様々な場面においてそれぞれの変化に応じた適切な処置をとることができる性質を表し、「あらゆる場面に対応できる人」や「置かれた状況にふさわしい行動をとる」様子などを意味する表現です。
・『対応力(たいおうりょく)』
「様々な問題に対して適切に対応する能力」や「あらゆる物事を解決できる力」などを表す言葉で、突然発生したイレギュラーな事態などに対して、冷静かつ適当な判断を下すことができる能力を指して用いられる表現になります。
・『フレキシビリティ』
「柔軟性」や「しなやかさ」などを表す英単語「flexibility」を語源とする言葉で、変化に対して融通が利くさまや、どんな状況に置かれてもそれに相応しい行動をとることができる性質などを指して使われています。
「適応力」の類義語
「適応力」の類義語は以下の通りになります。
・『危機管理能力(ききかんりのうりょく)』
「トラブルや問題などが起こった際に、被害を最小限に留める事ができる能力」を表し、日常生活やビジネスシーンなどにおける不測の事態にも適切かつ迅速に行動できる能力を指して用いられる文言です。
・『即応性(そくおうせい)』
「新しい状況にすぐに馴染める」さまや「状況に応じてすばやく行動できる」性質などを示す言葉で、突然発生した事象や事柄に対して時間をおかずにすぐに対応することができる能力を表しています。
・『臨機応変(りんきおうへん)』
「変化に応じて、適切な手段をとる」さまや「型通りの方法にとらわれない」様子などを示す言葉で、従来の考え方や決められた手順などにこだわらずに、その場に応じて適当な処置ができるという意味合いで使われる言葉です。
・『応用力(おうようりょく)』
「新たな事柄に対応する力」や「持っている知識や経験などをその他の事例に活用する力」などを示す言葉で、外の環境変化や刺激などに対して、柔軟に対処できる能力を指して用いられる表現です。
まとめ
今回は「適応力」という言葉について紹介しました。
「適応力」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。