この記事では、「偏見」と「決めつけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「偏見」とは?
「偏見」は「へんけん」と読み、極めて偏った物事の見方やとらえ方を指す言葉です。
特に何の根拠もないまま個人的な考えの押し付けや、集団や個人に対して非好意的な態度を取ることを指す場合もあります。
例えば、容姿差別、人種差別、宗教差別、血液型差別などが有名です。
また、特に悪意のないものとしては、食べ物の好き嫌い、食わず嫌いなども偏見に該当することもあります。
「決めつけ」とは?
個人的な考えや偏った物事の見方、思い込みなどによって「そうである」と判断、また断定することを「決めつけ」と表現できます。
決定的な根拠がないままに、「そうである」かのように思い込んでしまった状況によって「決めつけ」が生じるといえます。
例えば、血液型による性格や、物事の良し悪しなどが挙げられます。
「偏見」と「決めつけ」の違い
「偏見」と「決めつけ」は、どちらも「偏った個人的な考えや見方、またその態度」を表す言葉です。
近年では、「バイアス」という言葉とともに語られることも増えているようで、自己防衛的な立場から「偏見」や「決めつけ」によって自身を守ろうとしているとも言われています。
また、「偏見」と「決めつけ」にはニュアンスや使い方に違いもあります。
「偏見」は「根拠のない先入観」と言い換えることができます。
一方の「決めつけ」は、「一方的な結論付け」と言い換えることができるでしょう。
「偏見」の例文
・『数学が苦手ならプログラマーになるべきじゃないという意見は偏見だ』
・『偏見に凝り固まってしまうと視野が狭くなりがちだ』
「決めつけ」の例文
・『眼鏡をかけているから視力が低い人だと決めつけるのは軽率だ』
・『青信号だから安全だと決めつけるのは危険な考えだ』
まとめ
わずかな情報や一部のメディアニュースを鵜呑みにした偏見や決めつけは多いものです。
また、特定の集団や個人に対する非好意的なものではなく、日常的な物事に対する偏見や決めつけもあるでしょう。
みなさんも自身に問いかけてみてはいかがでしょうか。