この記事では、「土方」と「大工」の違いを分かりやすく説明していきます。
「土方」とは?
土方とは、土木工事に従事している労働者のことをいいます。
土方と書いて「どかた」と読みます。
土方の由来は「土手人足方(どてにんそくがた)」で、江戸時代に埋立地の造成を行う人のことをそう呼んでいました。
近年は土方という呼び名が差別的なニュアンスを含んでいるとしてあまり使われなくなっており、土木作業員と呼ぶことが多いです。
「大工」とは?
大工とは、木造の建築物の建築や修理を行う職人のことをいいます。
建築士が作成した設計図に従って、木材を加工したり組み立てなどを行ったりします。
一般的な戸建て住宅の建築やリフォームに携わることが多いですが、神社や仏閣などの建築・修理を手掛ける宮大工もいます。
「土方」と「大工」の違い
土方も大工も建設現場に関わる職業を指す言葉です。
土方は土木工事に従事する労働者のことをいい、大工は木造建築に従事する労働者のことをいいます。
土木工事は建物以外の建設工事のことで、道路や橋、鉄道、ダムなどを作る工事を指します。
大工はの仕事は設計図に従って木材を加工したり組み立てたりすることで、一般的な戸建て住宅などをつくる仕事です。
「土方」の例文
・『土方の仕事をしているが、肉体労働なので猛暑の時期はつらい』
・『病気になってしまったので、体を使う土方をするのは難しい』
・『昔、祖父は出稼ぎで土方をしていたと言っていた』
「大工」の例文
・『家を新築しようと思っているので、まず知り合いの大工に相談してみることにした』
・『手先が器用な人の方が大工は向いていると思う』
・『父は宮大工として働いており、地方の神社やお寺の修理にも携わっている』
まとめ
土方は土木工事に従事する労働者で、大工は木造建築に携わる労働者をいいます。
土方は差別的なニュアンスがあるとしてあまり使われなくなっており、土木作業員と呼ばれています。
大工には差別的なニュアンスはありません。