「真意」と「真相」はいずれも「真」という漢字が使われた熟語ですが、意味が異なるため区別して認識しておく必要があります。
この記事では、「真意」と「真相」の違いを分かりやすく説明していきます。
「真意」とは?
「真意」は「しんい」と読む言葉で、「見せかけや偽りなどではなく、実際にそうである意向や気持ち」もしくは「本当の意味」を意味します。
漢字の「真」には「嘘のない本当の」「自然のまま」といった意味があり、「意」には「心」「思い」などの意味が含まれています。
「真相」とは?
「しんそう」と読む「真相」は「真実のすがたや実際の様子」「本当の内容や事の次第」を意味する言葉です。
「真」は「嘘がない」「そのまま」などを表し、「相」は「ものの姿」「よく見る」といった意を示します。
「真意」と「真相」の違い
「真意」も「真相」も「本当の」という意味を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「真意」は「本当の気持ち」「実際の意向」といった意味があるほか、「本当の意味」という意味で使われる場合もあります。
一方、「真相」は「本当の姿や実際の様子」を意味すると共に、「ある事柄において、世間で知られているものとは異なる本当の事情や内容」といった意味でも用いられています。
「真意」の例文
「真意」は「真意を探る」「真意を理解する」のように使用されます。
やや改まった印象のある言葉なので、日常生活で気軽に用いる機会は少ないかもしれません。
・『友人の真意を探るために話をじっくり聞くことにした』
・『この問題を解決するためには、彼の真意を理解する必要がある』
「真相」の例文
「真相」は「真相を究明する」「真相を知る」などように表現します。
報道などでよく目にする言葉といえます。
・『彼は事件の真相を究明するために派遣されてきた』
・『ことの真相を知って驚愕仰天した』
まとめ
「真意」は「本当の気持ち」「本当の意味」を示し、「真相」は「真実のすがた」「実際の様子」「本当の事情」を示します。
二つの言葉の使い方もチェックして、状況に合わせて使い分けましょう。
ぜひ同じ漢字を使った言葉の違いを知る参考にしてください。