この記事では、「いじめ」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「いじめ」という言葉の意味
「いじめ」という言葉は、漢字では「虐め」や「苛め」と表記し、この「虐」という語は、上部にある「虎の頭」と、下部に位置する「虎の爪」と「人」が向き合っている象形から成り立っています。
これらの象形から虎が人をつかむさまを表し、そこから「むごい」という意味合いの「虐」という漢字が誕生しました。
一方、「苛」という語は、上部の「並び生えた草」と、下部にある「口」と「口の奥」を表す象形から成り立ち、「大声で責める」という意味合いから「苛」という漢字が成り立っています。
「いじめ」という言葉の1つ目の意味は、「相手の人を傷つける行為」です。
2つ目は「弱い立場の者をいじめる」さまを指して使われています。
「いじめ」の類語や言い換え
「いじめ」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『蛮行(ばんこう)』
「乱暴で野蛮な行い」や「無教養かつ無作法な振る舞い」などを表す言葉で、けっして人間的とは思えないひどい行いを指して使われる表現です。
・『狼藉(ろうぜき)』
「沢山の物が散乱している」さまを表す言葉で、転じて「無法な態度や行為」、または「乱暴をはたらく」様子などを示す表現になります。
・『嫌がらせ』
「相手にわざと不快な思いをさせる」さまや「誰かを困らせたり不快な思いをさせる」様子などを表し、肉体的かつ精神的な苦痛を与えて、人としての尊厳を踏みにじる行いを指しています。
・『悪逆非道(あくぎゃくひどう)』
「人の道を外れた邪(よこしま)な行い」や「はなはだしい悪事」などを表し、人の道や道理などに反した、酷い行為などに対して使われる文言です。
「いじめ」の類義語
「いじめ」の類義語は以下の通りになります。
・『ハラスメント』
「迷惑な行い」や「嫌がらせ」などを意味する英単語「harassment」から派生した言葉で、「セクシャル(性的な)」や「モラル(道徳的な)」などの語に続けて用いられる言葉になります。
・『拷問(ごうもん)』
「肉体的や精神的苦痛を与えて、罪状などを白状させる」さまを表す言葉で、罪を疑われている者に対して、様々な苦痛を与えて真実を白状するように強制する行為や行いなどを指して使われる文言です。
・『リンチ』
「法的な認可がない状態で相手を痛めつける」さまを表す英単語「lynch」から派生した言葉で、一般市民や組織内において実行される私的で暴力的な制裁を指して使われる言葉になります。
・『いびり』
「主に弱い立場の相手などに、精神的や肉体的な苦痛を与える」さまを表す「いびる」という言葉の名詞形で、絶対に無理なことを言って困らせたり、しいたげて苦しめたりする際に用いられる言葉です。
まとめ
今回は「いじめ」という言葉について紹介しました。
「いじめ」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。