この記事では、「しっかりやる」の意味や類語などを分かりやすく説明していきます。
「しっかりやる」の意味
「しっかりやる」の意味は以下の通りです。
ある事柄に対して注意深く細部まできちんと作業するという意味です。
上司などの目上の人に対して使う場合は注意が必要です。
しっかりするようにお願いするときも、しっかりされていますねと褒める場合も、上から目線のような、相手に不愉快な思いをさせてしまう可能性があります。
使う時には注意が必要です。
「しっかり」の語源は「悉皆(しっかい)屋さん」といわれています。
着物の加賀友禅で使われる言葉で、まっさらな反物から着物に仕上がるまで多くの工程があり、その工程ごとに職人さんが携わるのですが、それらのまとめ役が「しっかいやさん」です。
この役割が細かいところまできっちりしなければいけないことから「しっかり」の語源とされています。
今は漢字で「確り」と書きます。
「しっかりやる」の言い換え
「しっかりやる」のビジネスでの言い換えは以下の通りです。
「しっかりやる」のビジネスでの言い換え
・『徹底的にやる』
細部にわたり可能な限り完璧に作業するという意味です。
例えば「しっかり手洗いをする」と「徹底的に手洗いをする」ですと、徹底的の方がより手を隅々まで洗っている印象があります。
・『とことんやる』
一番最後まで作業するという意味です。
「とことん」は日本舞踊の足拍子の音「トコトントコトン」が語源といわれています。
明治時代に「とことんやれ節」という軍歌が大流行し、「最後までしっかり」という意味に変化し、広まったようです。
・『腰を据えてやる』
冷静にどっしり構えて作業するという意味です。
「しっかりやる」との違いは、細部まできちんとするというよりも、物事に対応する態度を表現した言葉です。
「しっかりやる」を使った例文
「しっかりやる」の類語や言い換えは以下の通りです。
・『しっかりやることが大事だ』
細部まできちんとやることが大切だという意味です。
・『彼ならしっかりやるだろう』
彼なら注意深く隅々まで仕事をしてくれるだろうという意味です。
「彼」を信頼している時に使う表現です。
・『しっかり調べる』
「しっかりやる」の動詞「やる」を「調べる」に置き換えたものです。
細かいところまで注意深く調べるといういう意味です。
まとめ
今回は「しっかりやる」について紹介しました。
「しっかりやる」の意味や類語を理解して、日常で使いこなせる様にしましょう。