この記事では、「悩む」と「葛藤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悩む」とは?
悩むは、なやむと読むのが正解な言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、思いわずらうや病気等の意味を持っている悩の漢字に、平仮名のむを付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ悩むは、決めあぐねたり解決法を見付けられずに心を痛めるとか、処理や対処が難しいが故に苦しんだり困る事を表すのです。
「葛藤」とは?
葛藤は、かっとうと読むのが正しい読み方となっています。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、蔓草の名前を意味したり、クズの繊維を用いて作った布といった意味を有する葛の漢字に、蔓性植物の総称を意味する藤の漢字を組み合わせる事で誕生した言葉です。
以上の事から葛藤は、人と人とが対立しいがみ合う事とか、心の中で相反する様な考えや動機、感情等が生まれ、どの選択をすべきかで迷う事を示します。
「悩む」と「葛藤」の違い
「悩む」と「葛藤」の違いを、分かりやすく解説します。
悩むと葛藤の文字表記を比較すれば、使用している文字も読み方も違っている事に直ぐに気付けるものです。
ですがどちらも、決断に迷うといった似た意味を所有しているので、使い分けを意識すると悩む人もいたりします。
とはいえ表現する意味のニュアンスには違いがあるので、そこを把握すれば問題なく使い分けが可能です。
まず悩むは、思い通りにいかなかったり決めかねたりして心を痛める、という意味を表します。
一方の葛藤は、人間関係がもつれたり、相反する考えが浮かぶ等して思いわずらうという意味を示すのです。
「悩む」の例文
・『高校を卒業する際に、進学すべきか就職すべきかで悩む人は少なくありません』
・『雨が降りそうなので買い物に行くべきか否かで悩む所です』
「葛藤」の例文
・『進路に関する意見が対立して以降、親子の葛藤は日に日に根深いものになっています』
・『葛藤の末に思い切って事業を始める事にしました』
まとめ
2つの言葉には共通する文字はなく読み方も違っていますが、指し示す意味には似ている部分があります。
ただし似ていても意味合いのニュアンスには、相違点を見出す事が可能です。
ちなみに悩むは、思い通りにいかなかったり嫌な事があって思いわずらう事を意味する言葉として使われています。
対する葛藤は、人間関係がもつれいがみ合う事とか、相反する気持ちが生まれ思いわずらう事を意味するのです。