この記事では、「あらゆる」と「いかなる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あらゆる」とは?
「ありうる限りのすべての〜」という意味をもつ言葉です。
多種多様なものを総括的に言いたいときに使用します。
また、ある範囲や種類に属するものを全て含むときに使用する言葉としても知られます。
「いかなる」とは?
「どのような〜であっても」という意味をもつ言葉です。
特定の条件や状況に関係なく言いたいときに使用します。
「いかなる」は「どんな」とほぼ同じ意味で使用することも可能です。
「あらゆる」と「いかなる」の違い
「あらゆる」と「いかなる」の違いを、分かりやすく解説します。
「あらゆる」は、多種多様なものを総括的に指すときに使います。
その一方で、「いかなる」は、どのような場合や条件でも変わらないということを強調するときに使います。
また、「いかなる」は否定文で使われることが多く、「いかなる〜でもない」という形で、ある事柄を強く否定するときに使用することが特徴的な言葉です。
「あらゆる」の例文
・『彼女はあらゆる問題に対して、適切に対処することが可能だ』
・『彼は古今東西あらゆるゲームに精通している』
「いかなる」の例文
・『いかなる人も。法の下に平等である』
・『彼はいかなる課題であっても、解決できると信じている』
まとめ
「あらゆる」と「いかなる」は、どちらも「どんな〜でも」という意味をもつ連体詞ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「あらゆる」は、多種多様なものを総称して指すときに使用する言葉です。
その一方で、「いかなる」は、どのようなものであっても条件や結果が変わらないときに使用する言葉です。
つまり、「あらゆる」と「いかなる」の違いとして、「あらゆる」が「種類」を、「いかなる」が「条件」を強調するという点にあります。
また、「あらゆる」は肯定的な文で使われることが多く、「いかなる」は否定的な文で使われることが多いという傾向もあると言えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。