この記事では、「プロセス」と「スレッド」の違いを分かりやすく説明していきます。
「プロセス」とは?
実行中のプログラムのことを意味する言葉です。
「プロセス」は、メモリ領域に仮想アドレスという番号でアクセスします。
仮想アドレスは物理アドレスという実際のメモリの番号と対応しており、他のプロセスのメモリ領域に直接アクセスすることは不可能だと考えられます。
「スレッド」とは?
プロセス内で命令を逐次実行する部分であり、CPUコアを利用する単位のことを意味する言葉です。
「スレッド」は、プロセスに含まれます。
「プロセス」には、いくつもの処理が記述されていますが(画面描画する、通信するなど)、これらの処理単位がスレッドだと考えられます。
また、「スレッド」は、プロセス内の同じメモリ領域を共有します。
そのため、スレッド間でメモリの内容をやりとりすることが可能ですが、同時に書き換えるとバグの原因になります。
「プロセス」と「スレッド」の違い
「プロセス」と「スレッド」の違いを、分かりやすく解説します。
プロセスとは、実行中のプログラムのことを指します。
プロセスは、プログラム自体やデータ、ファイルなどのリソース、OSが管理する実行情報などを含む言葉です。
その一方で、スレッドとは、プロセスの一部分で、プロセス内で実行される個別の処理のことを指します。
一つのプロセスには複数のスレッドが存在することが可能です。
「プロセス」の例文
・『WordやExcelは、それぞれ1つのプロセスだ』
・『彼は結果よりもプロセスを大切にする男だ』
「スレッド」の例文
・『画面描画するスレッドを実行した』
・『スレッドのメモリ管理には注意しなければならない』
まとめ
「プロセス」は、実行中のプログラムのことを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「スレッド」はプロセス内で命令を逐次実行する単位を表現する際に使用する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。