この記事では、「間に合う」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「間に合う」という言葉の意味
「間」の旧字体である「閒」の真ん中に位置する「欠けた月」の象形と、「左右両開きになる戸」の象形から成り立つ「間」という文字は、閉じた門の間から月の光がもれる「すき間」という意味合いを持ち、そこから「間」という漢字が誕生しました。
「間に合う」という言葉は、この「すき間」に「合う」という意味から「ピッタリはまる」という意味を経て、その場の用が足りるなどと言う意味で使われるようになった言葉です。
「間に合う」という言葉の1つ目の意味は、「役に立つ」です。
2つ目は「物が十分にある」さまや「足りている」様子などを表す意味合いで使われています。
「間に合う」の類語や言い換え
「間に合う」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
『滑り込む』
元々は「野球などで、走者がベースにすべってはいっていく」さまを表す言葉で、比ゆ的に時間に何とか間に合う様子を表す文言です。
・『急(きゅう)ごしらえ』
その場をしのぐために急いで作ったり行ったりする際に使われる言葉で、「間に合わせるために大急ぎでこしらえる」さまを表す文言です。
・『用立てる』
「必要としている金銭や品物などを揃える」さまを表す言葉ですが、お金を貸したり、たてかえる際にも使われる表現になります。
・『行き着く』
「目的地に着く」さまや「到着する」様子などを表す言葉で、転じて「物事や事象などが最終的な局面を迎える」際に用いられる表現です。
「間に合う」の類義語
「間に合う」の類義語は以下の通りになります。
・『足(た)しになる』
「足りない所を補って、役に立つ」さまを表す言葉で、不足している分や欠けている物などを補う際に用いられる表現です。
・『継ぎ足す』
「あとからさらに加える」さまを表す言葉で、補足したり、継いで長くしたりする際に使われる表現になります。
・『賄(まかな)う』
「費用や人手などを用意する」さまを表す言葉で、食事をととのえて出したり、物事を処理する意味合いで使われています。
・『及第点(きゅうだいてん)』
「合格の基準や理解している度合いなどを満たしている」さまを示す言葉で、審査や試験などにパスするために必要な点数や、最低限の点数をクリアしている際に使われる表現です。
まとめ
今回は「間に合う」という言葉について紹介しました。
「間に合う」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。