この記事では、「一転二転」と「二転三転」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一転二転」とは?
事情や心情が次々と変わることを意味する言葉です。
基本的に、ある状況や心情が一度だけでなく、二度、三度と変化していくさまを表現する言葉だと知られます。
また、不安定な状況や変化する心情を表現する際に使用することが多いと考えられます。
「二転三転」とは?
事態や状況が複数回、急に変わるさまを意味する言葉です。
「再三変わる」や「何度も変わる」などのような意味をもちます。
また、「二転三転」は、主に予想外の出来事が起こったときや、状況がはっきりと決まらないときなどに使用されることが多いと考えられます。
「一転二転」と「二転三転」の違い
「一転二転」と「二転三転」の違いを、分かりやすく解説します。
「一転二転」と「二転三転」は、どちらも物事が何度も変わることを意味する言葉ですが、変化の回数や度合いなどに違いがあります。
「一転二転」は、物事が一度変わり、さらにそれがまた変わる、という2回の変化を表現する際に使用する言葉です。
計画や思い換えていた状況が一度変わり、さらにそれがまた変わるような状況に使用します。
その一方で、「二転三転」は、物事が2度変わり、さらにそれが変わるという3回以上の変化を表現する際に使用する言葉です。
状況や結果が思いがけない方向へ何度も変貌を遂げることを意味する言葉だと言えるでしょう。
「一転二転」の例文
・『彼の態度は一転二転したので、彼女は彼の真意が分からなかった』
・『今回のプロジェクトは、さまざまな困難に見舞われ、一転二転したが、最終的には成功に終わった』
「二転三転」の例文
・『この映画のストーリーは、二転三転するので、視聴者は最後までハラハラしながら楽しめる』
・『彼の人生は二転三転したが、結果的には大成功に終わった』
まとめ
「一転二転」と「二転三転」は、似たような言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
その中で、「一転二転」と「二転三転」の違いは、変わり方の度合いにあると言えます。
「一転二転」が2回の変化を表すのに対し、「二転三転」は3回以上の変化を示す表現となるため、変化がさらに一段階多いことを意味する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。