この記事では、「出てくる」と「出る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出てくる」とは?
「出てくる」とは、ある所から現れることをいいます。
物または人に対して使う表現ですが、飛び出すという意味合いもあるので、物に多く使われています。
「自動販売機からジュースが出てくる」や「100円玉を入れると、ガチャガチャが出てくる」がその例です。
「〜くる」という言い方は、思いがけず出てくる様子をあらわします。
予想できない時に使うのが「出てくる」といえるでしょう。
「出る」とは?
出るも、現れることを指しています。
また「家を出る」や「会社を出る」というと、自分の意思である場所を出発することをいいます。
室内から外に出る、こうした表現が「出る」です。
また「実家を出る」や「寮を出る」というと、長く住んでいた場所から離れて独立するという意味になります。
自分の強い思いから、ある行動を取る時に使われています。
「出てくる」と「出る」の違い
「出てくる」と「出る」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「出」という漢字が含まれているため、使い分けが難しいです。
「出」という漢字は、外に出す、現れるという2つの意味があります。
また自分からある場所に行く、活動するという解釈もあります。
「出てくる」は自分の思いと関係なく、勝手に起こる現象をいいます。
反対に「出る」は自分の思いが強く、動き始める時に使われています。
「出てくる」の例文
・『正月から七福神が出てくる、縁起のいい夢を見ました』
・『大吉が出てくるようにと祈りながら、おみくじを引きました』
「出る」の例文
・『飛行機の時間が迫っているので、家を出ることにしました』
・『宝くじの当選結果が出るので、ワクワクしながらスマホを開きました』
まとめ
「出てくる」と「出る」の差を解説しました。
表現の違いを学んで、言葉のスペシャリストを目指しましょう。