この記事では、「出る」と「現れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出る」とは?
出るは、「でる」と読むのが正しい読み方となっています。
文字で書かれこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、内から外へでるや現れる等の意味を持っている「出」の漢字に、平仮名の「る」を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ「出る」は、ある範囲の中から外に移動するとか限度を越える、卒業するといった意味を表すのです。
「現れる」とは?
現れるは、「あらわれる」と読むのが正しい読み方となっています。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、あらわれるとか、見えなかったものが見える状態になるという意味を有する「現」の漢字に、平仮名の「れる」を加える事で完成した言葉です。
以上の事から「現れる」は、今までなかったものが姿を見せるや、隠れていたものが表に出て来るという意味を示します。
「出る」と「現れる」の違い
「出る」と「現れる」の違いを、分かりやすく解説します。
2つの言葉を見比べてみると、出と現れという文字の違いが存在する事に直ぐに気付けるものです。
逆に言うと、最後のるの文字が共通していますが、文字数からして違うので見た目が似ている訳ではありません。
更に表現する意味にも違いがあるので、それぞれの言葉の意味を理解すれば、使い分けで困る事はないです。
まず出るは、ある範囲の内から外に移るとか商品が売れる、卒業するという意味に使われます。
一方の現れるは、今まではない状態だったものが姿を見せるや発覚する、隠れていたものが表に出てくるという意味を示すのです。
「出る」の例文
・『私は校門を出る寸前に先輩に呼び止められました』
・『彼は社会に出る事にかなり不安を覚えている様です』
「現れる」の例文
・『彼女は星が現れるまでずっと空を見上げていました』
・『子供の頃に家を出て行き姿をくらました父親が、ひっこり現れるのではないかという期待を未だに捨てる事が出来ません』
まとめ
2つの言葉には共通する文字はあるものの、指し示す意味には相違点があります。
故にそれぞれの言葉の意味を把握すれば、問題なく使い分けを行う事が可能です。
ちなみに出るは、ある範囲の中から外に移動するとか外へ行く、卒業する等という意味を表します。
対する現れるは、今までなかったものが姿を見せたり、隠されていたものが表に出て来るという様な意味を所有する言葉です。
