この記事では、「学ぶ」と「身につける」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「学ぶ」とは?
数学であれば計算の方法を基本から習得して、いかに早く、間違わずに答えられるか学習するのが「学ぶ」【まなぶ】です。
国語なら漢字を覚えたり、文章を流暢に読めるように何度も学習する行為を指します。
使い方としては、「機械の使い方を学ぶ」と基本的な操作方法を頭の中に入れるのです。
このように、作業するための技術を勉強するという意味で使われています。
「身につける」とは?
基本を学ぶだけではなく、いかに早く計算できるかコツを掴み、習得することを「身につける」【みにつける】といいます。
国語であれば「文章力を身につける」といって、いかに人を引き寄せる書き方ができるか学習して、自分のものにするのです。
また、調理の基本だけではなく、味付けの仕方や煮方、焼き加減、盛り付け方の技にいたるまで覚えて自分なりの味と個性を出せるようにします。
「学ぶ」と「身につける」の違い
ここでは「学ぶ」と「身につける」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的なことを学習する行為を「学ぶ」といいます。
基礎を一から覚えて、どのようにやるか具体的に覚えておき、いつでも取り掛かれるようにするのです。
もう一方の「身につける」は基礎の他に、より高度な物が作れるようコツを掴むという意味があります。
ただ勉強するのではなく、技を磨いて腕を高めるのです。
とくに、専門的な分野においていかに高度な技を「身につける」かで人々を魅了する物が作れるようになります。
「学ぶ」の例文
・『学ぶことが生きがいの高齢者は、図書館に毎日通って勉強する』
・『阿波踊りを学ぶときは専門家の動きを何度も繰り返し見る』
「身につける」の例文
・『盆踊りを美しく踊るために、上手い人の動きを身につける』
・『人間国宝の技を身につけるため弟子入りすることにした』
まとめ
学習するという点は同じですが、どのような事を習得するかに注目して、うまく使い分けられるように学習してみるといいでしょう。