この記事では、「そのため」と「このため」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そのため」とは?
先に述べた内容が理由や原因であることを示すことを意味する言葉です。
「そのため」という言葉は、話し手や聞き手にとって身近な内容や、話し手の意見や考えを表現するときに使用されます。
「このため」とは?
「そのため」と同じく、先に述べた内容が理由や原因であることを示すことを意味する言葉です。
「このため」という言葉は、話し手や聞き手にとって客観的な内容や、他人の考えや引用を表現するときに使用されます。
「そのため」と「このため」の違い
「そのため」と「このため」の違いを、分かりやすく解説します。
「そのため」と「このため」は、同じような意味で使用される言葉ですが、どちらを使っても文法的には間違いではないと言えます。
しかし、ニュアンスや使用される場面が異なります。
それは、話し手の主観性や客観性の度合いだと考えられます。
「そのため」は、話し手の主観性が高く、自分や自分が関係する事柄について述べることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「このため」は、話し手の客観性が高く、自分とは関係の薄い事柄や一般的な事実について述べることを表現する際に使用する言葉だと言えるでしょう。
「そのため」の例文
・『今日は重要なプレゼンがある。そのため、早めに出社して最終調整することにした』
・『最近は運動不足だ。そのため、隙間時間にスクワットしている』
「このため」の例文
・『2人の認識が異なっている。このため、軋轢が生じていると考えられる』
・『私はあなたが好きだ。このため、付き合いたいと思っている』
まとめ
「そのため」と「このため」は、先に述べた内容が理由であることを意味する接続詞だと言えます。
「そのため」は、話し手や自分の意見に関係のある際に使用する言葉です。
その一方で、「このため」は、客観的な事実や一般的な話題に関係のある際に使用する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。