「コミュ力」と「語彙力」はいずれも人の能力を表す言葉ですが、意味が異なるため区別して使用することが必要です。
この記事では、「コミュ力」と「語彙力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コミュ力」とは?
「コミュ力」は「コミュニケーション能力」を短縮した言葉で、「こみゅりょく」と読みます。
「他者との意思疎通や会話といったコミュニケーションをスムーズに図ることが可能な能力」やその度合いという意味があります。
「語彙力」とは?
「ごいりょく」と読む「語彙力」は、「言語を用いた表現の深さ及び幅広さを示す尺度」を意味する言葉です。
「語彙」は「単語の集合」「ある特定の言語に関連する単語の総体」を意味し、「語彙力」は主に「数多くの言葉を知っていること」や「言葉を適切に使いこなす能力」のことを指します。
「コミュ力」と「語彙力」の違い
「コミュ力」も「語彙力」も「人間が有する能力の一部」という意味を持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「コミュ力」は「相手とのコミュニケーションをスムーズにおこなえる能力」を意味し、「他者と円滑に会話する能力」や「自分の考えや気持ちを他者に分かりやすく伝える能力」「他者が伝えたいことを理解する能力」のことを示します。
「コミュ力が高い」もしくは「コミュ力が低い」、「コミュ力を上げる」などのように使用されます。
一方、「語彙力」は「言葉についての知識及び言葉を適切に運用する能力」を意味し、「言語を用いた表現の深さや幅広さを示す基準」を表します。
「語彙力がある」や「語彙力がない」「語彙力が高い」「語彙力が低い」「語彙力を鍛える」のように使用します。
一般的に、「語彙力」が高い人は自分の思考や気持ちを明瞭に表現できることから他者とのコミュニケーションをスムーズに図ることが可能といわれており、「語彙力」が高い人は「コミュ力」が高いともいわれています。
まとめ
「コミュ力」は「他者とのコミュニケーションを円滑に図ることが可能な能力」を示し、「語彙力」は「言葉についての知識や言葉を適切に運用する能力」を示します。
両者の意味や使用例を理解して、状況に合わせて使い分けてください。