「拝見」と「拝聴」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「拝見」と「拝聴」の違いとは?言い換え

「拝見」「拝聴」にはどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「拝見」「拝聴」の違いを分かりやすく説明していきます。

「拝見」とは?

「拝見」とは、「見るのへりくだった言い方」です。

目でものをとらえて認識することを意味する「見る」の謙譲表現に当たる言い方です。

目上の人に対して用いる表現で自分が見る行為をへりくだって表現することで相手に対する敬意を示します。

上司から渡された書類に目を通したり大御所が出演した作品を視聴したりなど、自分が下の立場でものを見る時に使う敬語です。

「拝聴」とは?

「拝聴」とは、「聞くのへりくだった言い方」です。

耳で音をとらえて理解することを意味する「聞く」の謙譲表現です。

自分よりも目上の人に由来する音を聞いた時にへりくだって相手に対する敬意を示します。

学者の講演を聞いたり著名な音楽家の演奏を聞いたりなど、内容を問わず聞くこと全般に対して用いられます。

「拝見」と「拝聴」の違い

「拝見」「拝聴」の違いを、分かりやすく解説します。

「拝見」「拝聴」の違いは「目で見るか耳で聞くか」です。

どちらも目上の相手に対しへりくだって敬意を示す謙譲表現ですが「拝見」は目でものを見る行為を表すのに対し「拝聴」は耳で音を聞く行為を表す、という違いで区別されます。

謙譲語は自分の動作をへりくだる表現なので目上の人自身が見たり聞いたりする動作には使いません。

相手の動作には尊敬語の「ご覧になる」「お聞きになる」を使うのが正しい敬意表現です。

「拝見」の例文

・『大先輩から手渡されたメモを拝見する』
・『師匠が出演する舞台を拝見する』

「拝聴」の例文

・『ノーベル賞受賞記念講演を拝聴する』
・『素晴らしい演奏を拝聴して胸がいっぱいだ』

まとめ

「拝見」「拝聴」はどちらもへりくだって相手に対する敬意を示す敬語ですが行動の内容が異なります。

敬意の強さは同程度なので見たのか聞いたのかで使い分けてください。