「放置」と「存置」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「放置」と「存置」の違いとは?言い換え

この記事では、「放置」「存置」の違いを分かりやすく説明していきます。

「放置」とは?

何かをそのままにしておくことで、注意や管理しないことを意味する言葉です。

例えば、「問題を放置する」と述べると、問題に対処せずに、そのままにしておくことを意味すると言えます。

「放置」「放」には「はなす」「ゆるす」といった意味があり、「置」には「おく」「すえる」といった意味があります。

「存置」とは?

制度や機関、設備などをそのまま残しておくことによって、廃止や変更しないことを意味する言葉です。

「存」には「ある」「たもつ」といった意味があり、「置」には「おく」「すえる」といった意味があります。

「放置」と「存置」の違い

「放置」「存置」の違いを、分かりやすく解説します。

「放置」「存置」の違いは、何かをそのままにしておくという点では同じだと言えますが、「放置」は注意や管理しないという否定的な意味が強く、「存置」は存在や維持を保つという肯定的な意味が強いという点が異なります。

また、「放置」は一般的なものに対して使用されることが多く、「存置」は機関や施設、制度などの公的なものに対して使われることが多いという点も違いとして挙げられます。

「放置」の例文

・『この問題を、これ以上放置しておくことは危険だ』
・『この街には、放置された自転車が沢山ある』

「存置」の例文

・『この制度は長い間存置されてきたが、時代はもう変わったので、改革の機運が高まっている』
・『あの博物館は、収支に全く見合っていないので、これ以上存置することは難しい』

まとめ

「放置」「存置」は、似たような意味をもつ言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。

「放置」とは、何もしないでそのままにしておくことを表現する言葉です。

その一方で、「存置」とは、制度や機関、設備などを廃止せず、そのまま残しておくことを表現する言葉です。

それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。