この記事では、「板挟み」と「ジレンマ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「板挟み」とは?
両立する可能性がない2つの立場の間に立ち、どちらにいくこともできず、思い悩むことを表現する言葉です。
「板挟み」という言葉は、その両者のどちらかがマイナスになるというニュアンスがあるわけではないと考えられます。
しかし、どちらかを選ぶことによって、もう一方は、不満や不安を抱えることになると言えるでしょう。
「ジレンマ」とは?
2つの選択肢があり、どちらを選んだとしても、不利益が発生するため、悩んでいる状態を意味する言葉です。
また、「ジレンマ」という言葉は、どちらを選んでも、何かを失うことになると言えるでしょう。
また、「ジレンマ」は、元々は、論理学や哲学で使用される言葉としても知られます。
「板挟み」と「ジレンマ」の違い
「板挟み」と「ジレンマ」の違いを、分かりやすく解説します。
「板挟み」と「ジレンマ」の違いとしては、選択肢の数と選択の結果にあると考えられます。
「板挟み」は、基本的に、2つ以上の選択肢があり、どちらにつくことも不可能であることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「ジレンマ」は、基本的に、2つの選択肢のうち、どちらの方を選んでも、不利益が発生することを表現する際に使用する言葉です。
また、「ジレンマ」は、論理学や哲学で使用される専門用語であるとも言えるでしょう。
「板挟み」の例文
・『彼は両者の間で、板挟みとなって、思い悩むことになった』
・『彼は友人と恋人との間で板挟みとなり、ひたすら苦しんでいた』
「ジレンマ」の例文
・『この企業は、まさしくイノベーションのジレンマに陥っている』
・『彼女はジレンマを抱えながらも、前向きに生きることにした』
まとめ
「板挟み」と「ジレンマ」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方に違いがあります。
「板挟み」は、両立するには不可能な2つの立場や、事柄の間に立ち、どちらにもつけない状態を表現する言葉です。
その一方で、「ジレンマ」は、2つの選択肢がある内、どちらを選んだとしても不利益が発生するため、悩んでいる状態を表現する言葉だと言えるでしょう。