「剥がす」と「剥く」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「剥がす」と「剥く」の違いとは?言い換え

この記事では、「剥がす」「剥く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「剥がす」とは?

壁や家具といったぴたりと貼られた粘着物や、塗料をきれいに取り除くことを「剥がす」【はがす】といいます。

例えば、付着しているものを引っ張ったり、固着した塗料を専用の道具で取り除くのです。

また、あえて新しい組織が生えやすいよう指から皮を取る行為を指します。

使い方としては、「張り付いたものを無理やり引き剥がす」と力をこめて取ったと伝えられるのです。

「剥く」とは?

外側にあるものを少しだけ取り、中の物だけを取る行為を「剥く」【むく】といいます。

例えば、柑橘類の皮を実から剥がして取り除く行為を「剥く」というのです。

また、人間の体から皮を故意に「剥き」、立派な形と大きさにする手術においても使われています。

違う使い方としては「目を剥く」といって驚愕するほどの状況に目を丸くするという行為を指すのです。

「剥がす」と「剥く」の違い

ここでは「剥がす」「剥く」の違いを、分かりやすく解説します。

塗装や皮膚、シールといったものをきれいに取り除くことを「剥がす」といいます。

「乱暴に引き剥がす」といえば力ずくで取るので、家具の表面までそじてしまうのです。

このように、くっついたものをきれいに取る行為を指します。

もう一方の「剥く」は実から皮を取ると使う言葉です。

ここから「牙を剥く」といった使い方して、嫌いな相手や敵対関係の者に対して自分が反感を持つ気持ちを伝えます。

「剥がす」の例文

・『引っ張って剥がすと、鮮やかな皮膚が表れた』
・『古い塗料を剥がす作業を経て、新たに色を塗り直す』

「剥く」の例文

・『姉は包丁を器用に使いこなし、梨の皮をきれいに剥く』
・『上司に牙を剥く行動を見せた部下の姿に周りが驚いた』

まとめ

同じ「剥」を使ってはいますが、その後の平仮名によりまた違った使い方をします。

どのような場面で使うかに注目して、うまく行動を伝えてみるといいでしょう。