この記事では、「内訳」と「割合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内訳」とは?
内訳は「うちわけ」と読みます。
仕様や数量、単価や個数など、どのような内容だったのか、くわしく書いたものをあらわします。
またこのような用紙のことを「内訳書」と呼び、ビジネスの現場でもよく用いられています。
もともと「内訳」の「訳」には解釈、理由、事情というニュアンスがあります。
「内」は詳細、中身のことを語っています。
そのため内訳で、細かくその事情についてまとめた形式のこと、あるものの中身や説明書きをいいます。
「割合」とは?
割合は「わりあい」と読みます。
全体の中における、その比率をあらわしています。
もともとあった大きさのうち、どのくらいの面積や数を占めているのか、パーセンテージ等で表現したものが割合といえるでしょう。
割合の「割」は、分けるという意味があります。
また「合」は集まり、組み合わせを示します。
そのため全体からある対象を切り取って、分けたものを割合と呼んでいます。
「内訳」と「割合」の違い
「内訳」と「割合」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも経理や簿記でつかう内容です。
似ている言葉のため紛らわしいですが、言葉を分解していくと違いに気付けます。
内訳はある事業において、詳しくその中身を説明したものをいいます。
項目ごとの引き出しがあって、何にいくら、また何個使ったのか書いたものを示しています。
一方で割合は全体のうち、ある特定の項目がどのくらいの量を占めているのか、考える時に使います。
率やパーセンテージで示され、全体における特定の項目のボリュームを算出したものです。
差を覚えておきましょう。
「内訳」の例文
・『今回の工事の、内訳書を出してください』
・『午前中は内訳の入力をおこないました』
「割合」の例文
・『数学の授業で割合について、習いました』
・『こちらのエリアの、出店率の割合を教えてください』
まとめ
「内訳」と「割合」の違いを解説しました。
気になる表現の差を学んで、日常生活に役立てていきましょう。