この記事では、「聞く力」と「聴く力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「聞く力」とは?
「聞く力」とはリスニングの力をいいます。
音が流れている方向に意識を集中させて、音楽や講談の内容に耳を傾けることを表現しています。
ボリュームある音をはっきりと聞き取り、風鈴や鈴のような繊細な音も、聞き分ける力をいいます。
学校では聴力検査やリスニングテストをおこない、正しく聞き取れているか検査をすることもあります。
「聞く」という漢字には、耳に入れるという意味があるので、音を正しくキャッチする力を「聞く力」と呼んでいます。
「聴く力」とは?
このところ注目されているのが「聴く力」です。
「聴く」とは、正しく聞き取るという意味があります。
また相手の話を受け入れるというニュアンスもあります。
傾聴という表現に近いのが「聴く力」で、相手の立場を思いやり、その人の心に気持ちを寄せながら話を聴くことをいいます。
「ちがう」と否定しないで、相手の言い分に耳を傾けられる、高いコミュニケーション能力をいいます。
ビジネスマンに求められる、現代において必須の力といえるでしょう。
「聞く力」と「聴く力」の違い
「聞く力」と「聴く力」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「音をきく」という意味があります。
耳から入ってきた情報に、集中することをいいます。
「聞く力」は発音や発声、そして抑揚に注意深く耳を傾けることをあらわします。
一方で「聴く力」は耳を傾けつつ、心も相手に寄り添う力をいいます。
相手のことを肯定的に受けとめて、その人の思いに心を寄せていく作業があるのが「聴く力」になっています。
「聞く力」の例文
・『聞く力を伸ばすために、英語のドラマを観ました』
・『これからリスニングを実施し、聞く力があるかテストします』
「聴く力」の例文
・『聴く力があるあの人は、みんなに慕われています』
・『聴く力を心がけてから、営業成績が向上しました』
まとめ
「聞く力」と「聴く力」を解説しました。
言葉の差を知って、社会人としての教養を身につけていきましょう。
