この記事では、「力添え」と「協力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「力添え」とは?
「力添え」は、「ちからぞえ」と読むのが正しい読み方となっているのです。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、ちからやつとめる等の意味を持っている「力」の文字に、そえるとか付け加えるといった意味の「添」の漢字を加え、最後に平仮名の「え」を足す事で完成した言葉となっています。
以上の事から「力添え」は、他人を手出すけしたり、力を貸す事を表すのです。
「協力」とは?
「協力」は、「きょうりょく」と読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、力とか調子を合わせるという意味を有する「協」の漢字に、肉体的や精神的なちからという様な意味がある「力」の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ「協力」は、力を合わせ事にあたるという意味を表します。
「力添え」と「協力」の違い
「力添え」と「協力」の違いを、分かりやすく解説します。
力添えと協力の文字表記を並べた上で比較を行ってみると、添えと協という文字の違いが存在しているものです。
逆に言えば力の漢字は同じですが、表現する意味には違いがあります。
なのでそれぞれの言葉が持つ意味を把握しさえすれば、使い分けの際に迷う事はありません。
まず「力添え」は、他人の仕事等を手助けする事や助力する事を示します。
もう一方の「協力」は、力を合わせて物事にあたる、という意味を表すのです。
「力添え」の例文
・『お力添えのお陰で何とか納期に間に合わせる事が出来ました』
・『時間がないので、お力添えいただければ幸いです』
「協力」の例文
・『この町を復興させるには市民の協力が必要です』
・『産業を発展させるために是非とも我が社と協力関係を結んでくれませんか』
まとめ
2つの言葉には、力という共通する漢字が存在しています。
ですが指し示す意味のニュアンスには相違点も見られるので、それぞれが持つ言葉の意味を理解すれば、問題なく使い分けが可能な言葉同士です。
ちなみに「力添え」は、他者の仕事を手助けしたり、力を貸す事を意味する言葉となっています。
対する「協力」は、力を合わせる形で事にあたるという意味を表すのです。