この記事では、「手法」と「技法」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手法」とは?
「手法」は、「しゅほう」と読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、手や肩先から指までの総称といった意味を有する「手」の漢字に、決まりとか掟といった意味の「法」の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「手法」は、物事のやり方や芸術作を作る上での表現方法を表すのです。
「技法」とは?
「技法」は、「ぎほう」と読むのが正しい読み方となっています。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、手わざとか細工する手並みという意味の「技」の漢字に、手本や決まりといった意味がある「法」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から「技法」は、芸術等における技術上の方法を示します。
「手法」と「技法」の違い
「手法」と「技法」の違いを、分かりやすく解説します。
手法と技法の漢字表記を並べて比べてみると、手と技という漢字の違いがある事に気付けるものです。
所が2文字目の漢字は同じ法であり、どちらも芸術における表現の方法という同じ意味を表す事が出来ます。
ただし手法は、芸術等の技術的な分野に限らず物事のやり方の全般を意味する事が可能な言葉であるため、技法よりも表現出来る意味の幅が広くなっているのです。
「手法」の例文
・『彼はこの手法を駆使して投資家として成功したそうです』
・『この本は初心者向けの絵画の手法を網羅しています』
「技法」の例文
・『写真家という視点でも彼女の技法は優れています』
・『私は伝統的な技法によらない作品作りを心掛けているのです』
まとめ
2つの言葉には、法という共通の漢字が存在しているだけではありません。
共に、芸術等における技術上の方法という同じ意味合いを所有する言葉同士となっています。
同じ意味を指し示す言葉同士ですが、表現する意味合いの幅には相違点があるのです。
ちなみに手法は技術的な分野だけでなく、物事のやり方を全般的に意味する言葉であるため、技法よりも示す意味の幅が広くなっています。
