「手抜き」と「手加減」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「手抜き」と「手加減」の違いとは?言い換え

この記事では、「手抜き」「手加減」の違いを分かりやすく説明していきます。

「手抜き」とは?

「手抜き」は、「てぬき」と読むのが正解な言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、手や手首から先の部分といった意味を持っている「手」の漢字に、ぬくとか引きぬく、選び出すという意味の「抜」の漢字を付け足し、最後に平仮名の「き」を加える事で成立した言葉となっています。

だからこそ「手抜き」は、する必要がある手間や手続きを故意に省く事を表すのです。

「手加減」とは?

「手加減」は、「てかげん」と読むのが正しい読み方となっています。

漢字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、肩先から指までの総称や手技等の意味を有する「手」の漢字に、くわえるとか増やすといった意味の「加」の漢字を足し、最後にへるやへらすという意味がある「減」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。

以上の事から「手加減」は、相手の状態に合わせる形で扱いの厳しさの度合いを緩めてしまう事を示します。

「手抜き」と「手加減」の違い

「手抜き」「手加減」の違いを、分かりやすく解説します。

手抜きと手加減の文字表記を並べた上で見比べてみると、抜きと加減という文字の違いがある事を発見可能です。

逆に言えば最初の手の漢字は同じであり、表現する意味にも似ている部分はあります。

とはいえ意味のニュアンスには違いがあるので、そこを抑える事で問題なく使い分けが可能な言葉同士です。

まず手抜きは、する必要がある手続きとか手間をわざと省く事を意味します。

一方の手加減は、相手の状態等を考慮して扱いの厳しさの度合いを緩める事を示すのです。

「手抜き」の例文

・『手抜き工事が原因で、ビルが倒壊しました』
・『彼の手抜き癖は社会人として問題になるレベです』

「手加減」の例文

・『手加減無しの真剣勝負でお願いします』
・『子供相手だと流石に手加減せざるを得ません』

まとめ

2つの言葉には共通する漢字がある上に、指し示す意味にも似ている部分はあります。

ですが意味合いのニュアンスには相違点があるので、そこを踏まえれば上手に使い訳が可能です。

ちなみに手抜きは、しなければならない手間や手続きを故意に省く事を表します。

対する手加減は、相手や状態に応じる形で扱いの厳しさの度合いを緩めてしまう事を意味する言葉です。