この記事では、「出現」と「登場」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「出現」とは?
具体的な物が人前に現れることを「出現」【しゅつげん】といいます。
例えば、人が見ている前に大きな動物のバルーンが「出現」するといった使い方ができるのです。
また、霧が消えた後突然目の前にビルが現われたり、星座が見えたと伝えられます。
このように、今まで隠れていたものがいきなり人前に姿を現す意味で使われている言葉です。
それほど突然見えるものであると表現ができます。
「登場」とは?
人の前に姿を現すことを「登場」【とうじょう】といいます。
例えば、多くの人が見ている舞台の上に現われて演技したり、歌を歌うといった芸して見せるのです。
また、「小説に登場する人物」といえば、誰がどのような役を担うか具体的に描いて見せます。
使い方としては、「気になる登場人物をご紹介します」と多くの人が期待している出演者を伝えるのです。
このように、はっきり誰であるか姿を現す際に使われています。
「出現」と「登場」の違い
ここでは「出現」と「登場」の違いを、分かりやすく解説します。
突然姿を現すものを「出現」といい、高層ビルや出産により現われる子供など今までに見えなかった建物や惑星、生き物が現われる意味で使われています。
もう一方の「登場」は人前に姿をはっきり現す意味で使い、舞台や小説などに出てくる人物を伝えるのです。
「出現」はそれまで見えなかった建物や作品などに使われていますが、「登場」は人間によく使われています。
「出現」の例文
・『高層ビル群が突然目の前に出現して観光客は驚いた』
・『大きな恐竜の人形が出現して驚いた犬が吼えた』
「登場」の例文
・『いきなり舞台に芸人が登場して会場を盛り上げた』
・『彼が舞台に登場するのは13時からと変更になった』
まとめ
今まで見えなかったものと伝えられますが、何が見えるようになったかにより使い分ける必要があります。
そこに注意してうまく使い分けてみましょう。