「天然石」と「宝石」はいずれも「石」という字が含まれた言葉ですが、意味が異なるため分けて認識する必要があります。
この記事では、「天然石」と「宝石」の違いを分かりやすく説明していきます。
「天然石」とは?
「天然石」は「てんねんせき」と読む言葉で、「自然が長い年月をかけて生成した鉱物や岩石の総称」を意味します。
「天然」には「自然のまま」「人の手が加わっていないこと」「生まれつき」といった意味があり、「石」には「岩石」「岩石の破片」「鉱石」等の意味が含まれています。
「宝石」とは?
「ほうせき」と読む「宝石」は、「貴重なもの」「宝物」などを表す「宝」と、「岩石」「鉱石」といった意を示す「石」が組み合わさった熟語です。
「硬度が高くて光彩が美しく、希少性がある鉱物の総称」を意味し、装飾品としての価値が高いものを指します。
「天然石」と「宝石」の違い
「天然石」も「宝石」も「鉱物」という意味を含む点は共通していますが、つぎのような違いがあります。
「天然石」は「自然によって作られた鉱物や岩石の総称」を意味し、後述する「宝石」から道端に転がる石など「人工的に生成された石以外の石」全般のことを指します。
一方、「宝石」は「天然石の中でも産出量が少なく、耐久性があって光彩が美しいもの」「装飾品として価値の高いもの」を指し、アクセサリーやジュエリーなどに使用されています。
「宝石」として有名なのは、「宝石」の中で最も硬度が高い「ダイヤモンド」、深紅色が特徴的な「ルビー」、空の色を連想させる「サファイヤ」、クレオパトラが愛好したとされる「エメラルド」、光によって色が変わる「アレキサンドライト」、貝の中で生成される「パール」、日本の国石でもある「翡翠」などです。
まとめ
「天然石」は「自然が生成した鉱物や岩石の総称」を示し、「宝石」は「天然石の中で特に光彩が美しく、硬度が高くて希少性があるもの」を示します。
有名な「宝石」についても併せてチェックしておきましょう。
ぜひ言葉の違いを理解する参考にしてください。