この記事では、「現場」と「現状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現場」とは?
「現場」とは、なんらかの出来事が起きた場所です。
取り上げられた物事が発生した地点を指す言葉ですが、特にその物事が発生したタイミングを指して使うこともあります。
事件のような問題のある出来事が起きた場所という意味で使われることが多いものの、建築や工事のような土木関係の業界においては問題がなく作業する場所という意味で使われる言葉です。
「現状」とは?
「現状」とは、今現在の様子や状況です。
何らかの物事がどんな反応や変化を見せたかあるいは見せていないかによって、現在どんな状態やありさまになっているのかを指します。
現在の状況や状態がどうなっているかという言葉であって、以前はどのような様子だったかやこれからどのように状況が変わる可能性があるかは含みません。
「現場」と「現状」の違い
「現場」と「現状」の違いを、分かりやすく解説します。
何らかの出来事が起きた場所が「現場」で、今現在の様子や状況が「現状」です。
「現場」は場所であったりその出来事が発生したタイミングを指す言葉であり、今現在についてに触れる意味はありません。
それに対して「現状」は今のタイミングでどうなっているかを指す言葉であり、対象は場所だけでなく物についても使われます。
「現場」の例文
・『トラブルが起きたという現場へ向かう』
・『強盗事件の現場に居合わせた人に話を伺う』
「現状」の例文
・『被災地の現状について報道する』
・『現状は変わった様子が見られない』
まとめ
「現場」は一部業界では本来の読み方とは異なる業界用語としてゲンジョウと読み「現状」と紛らわしくなりますが、それぞれ全く別の言葉です。
「現場」は出来事が起きた場所を指し現に現在を指す意味はありませんが、「現状」の現は現在という意味で使われており今の状況を指す言葉になっています。