「脆弱」と「貧弱」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「脆弱」と「貧弱」の違いとは?言い換え

この記事では、「脆弱」「貧弱」の意味や違いを詳しく説明していきます。

「脆弱」とは?

普通に比べるとすぐ壊れてしまいそうなほどもろく、弱いものを「脆弱」【ぜいじゃく】といいます。

例えば、すぐ人に流されるほど心が弱い人を指すのです。

また、IT業界では「脆弱性が不具合を起こした」とパソコンが突然おかしくなる原因にプログラムや安全性対策がなされていないことを不安視します。

このように、場所や物において危険な弱さがあると伝えられるのです。

「貧弱」とは?

貧しさから十分に食べられないため痩せ細っていると伝えのが「貧弱」【ひんじゃく】です。

見劣りする見た目によく使われている言葉で、「この家は造りが貧弱で危険だ」といかに柱や壁の強度がもろく、地震がくればすぐ倒れそうに感じるのです。

また、「貧弱な胸」と一般的な大きさよりも小さくて酷い様を指します。

このように、大きさが見劣りする部位や物について使われている言葉です。

「脆弱」と「貧弱」の違い

ここでは「脆弱」「貧弱」の違いを、分かりやすく解説します。

耐久性や安全性、神経といったものに弱さがあり、もらくて困るという場面で使うのが「脆弱」です。

システムが「脆弱」であるため感染して使えなくなったり、人間社会ではストレスにより精神的に落ち込みます。

もう一方の「貧弱」は見劣りするほど貧相ないものを指し、小さい胸や耐震性がない建物に対してよく使うのです。

元々は語彙【ごい】からきている言葉であり、いかに乏しいか伝えられます。

「脆弱」の例文

・『地震がくれば傾くか分からないほど脆弱な地盤だ』
・『早急に脆弱化した物流にAIを投入して改善する』

「貧弱」の例文

・『地盤が貧弱な土地は駅前でも高くは売れない』
・『貧弱な体の少年は惣菜を食べたそうに見ていた』

まとめ

「弱」を使っていますが、「脆」「貧」の違いにより意味が変わってきます。

どのようなものに対して使うかに焦点を当てて使い込んでみるといいでしょう。