この記事では、「副産物」と「連産品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「副産物」とは?
ある製品を作り上げる中で、付随する形で得られる別の産物のことを意味する言葉です。
「副産物」は、メインの製品と比べて価値が低いか、あるいは市場での需要が少ないものが多いと考えられます。
また、思ってもいないものが手に入ったというポジティブなニュアンスで使用することもあります。
「連産品」とは?
同じ原料を同じ工程で製造する際に、主副という関係性が生じず、2種類以上の製品が生産された際に、生み出された対象を意味する言葉です。
「連産品」は、それぞれの製品が、同等の価値や需要を持っていることが多いと考えられます。
「副産物」と「連産品」の違い
「副産物」と「連産品」の違いを、分かりやすく解説します。
「副産物」と「連産品」の違いとしては、そのものの価値だと言えます。
「副産物」は、生み出されたものが主だったものよりも低い価値のものを指しますが、「連産品」は、生み出されたものが、主だったものと同等の価値を持つという点で異なると言えるでしょう。
「副産物」の例文
・『今回は思わぬ副産物を手に入れられたので、彼はご満悦に見えた』
・『想像していなかった副産物を入手できたので、彼女は非常に喜んでいた』
「連産品」の例文
・『牛の乳搾りをすることによって、ミルクやヨーグルト、チーズなどの連産品を獲得することが可能だ』
・『この事業を実施することによって、さまざまな連産品が得られたのは、非常に嬉しい限りだ』
まとめ
「副産物」と「連産品」は、重なる意味をもつ言葉であるものの、使用される場面やニュアンスの違いがあります。
「副産物」は、ある製品を製造する過程で、それに付随する形で得られる別の産物を表現する言葉です。
その一方で、「連産品」は、同じ原料を同じ工程で製造している際に、主副という関係性がない2種類以上の製品が生産されるケースでの生産品を表現する言葉だと言えるでしょう。