この記事では、「ハエ」と「コバエ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「ハエ」とは?
双し目【そうしもく】の昆虫であり、短角亜目でハエ下目の総称が蝿「ハエ」です。
世界には3,000種類も生息しますが、日本には全長が1cm程度の大きさで黒い個体が多く、生ゴミを食べて繁殖しています。
植物には受粉し、人間や動物の死体を食べて栄養を摂取するのもハエに見られる行動です。
家の中にも入り込み、水周りの汚水を排水する口やトイレを好むだけではなく、大腸菌やサルモネラ菌といった人間にはよくない病原菌をもたらすので注意が必要な虫になります。
「コバエ」とは?
体長は大きく成長しても5mm程度にしかならないハエを「コバエ」といいます。
ただ、「コバエ」という名称のハエは存在せず、小さな「ハエ」全体を指す総称を指すのです。
小さな個体は1m程度にしかならず、肉眼で見るのも容易ではありません。
網戸の穴からも入り込めるほど小さな個体が生ゴミ置き場や排水口、風呂場の水が溜まる場所に群がるのです。
また、臭いに導かれて溜まる「コバエ」がまた違う個体を誘引して、いつの間にか何匹もたかります。
「ハエ」と「コバエ」の違い
ここでは「ハエ」と「コバエ」の違いを、分かりやすく解説します。
羽ふるうという意味がある「ハエ」は死体を食べたり、汚水が流れる場所に住みます。
羽が生えるハエルところから「ハエ」と名づけられているほど臭いのきつい所に飛んで行って住み着き、繁殖するのです。
厄介なのは黄色ブドウ球菌や大腸菌を運び、人間の口に入ってしまいます。
また、腐った食べ物を食べて繁殖するので、人間が出す生ゴミを好むのです。
もう一方の「コバエ」は「ハエ」よりも半分以下にしか成長しない小さな虫を指します。
代表的なものにショウジョウバエがいて、小さな穴からでも家の中に入り込み、水周りにわく虫です。
ただ、「コバエ」という名前の虫は存在せず、小さいハエの総称を意味します。
まとめ
「ハエ」と呼ばれる虫ではありますが、その個体のサイズや見た目に少し違いがあります。
資料や実際に見比べてみれば、その異なる点が分かるでしょう。