この記事では、「ズッキーニ」と「きゅうり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ズッキーニ」とは?
「ズッキーニ」は、カボチャの一種「ペポカボチャ」の品種にあたる、細長い形をした夏野菜です。
「ズッキーニ(zucchini)」は英語の呼び方で、和名ではウリカボチャ、イタリア語ではズッキーナなどと呼ばれます。
「ズッキーニ」は北米原産の野菜で、ヨーロッパに普及した後、日本では1980年代から市場に出回るようになりました。
食用されるのは果実で、長さは20cmくらい、色と見た目がきゅうりに似ているのが特徴です。
皮はつるつるしていて中の果肉はクリーム色で、カボチャの仲間ですが食感はホクホクしておらず、みずみずしくて淡泊な味わいをしています。
フランスの伝統料理「ラタトゥイユ」には欠かせない食材であるほか、炒め物、煮物、揚げ物など幅広い料理に使われています。
「きゅうり」とは?
「きゅうり」はウリの仲間にあたる細長い形をした夏野菜です。
「きゅうり(胡瓜)」は和名で、中国では「黄瓜」、英語ではCucumberと呼びます。
また、「きゅうり」という呼び方は「熟れると黄色くなるウリ」を意味する「黄瓜(きうり)」に由来しているともいわれます。
「きゅうり」の原産地はインドで、日本でも古くから栽培がおこなわれてきました。
食用されるのは果実で、長さは20〜25cmくらい、表面はイボがあります。
果肉は水分量が多く、みずみずしくて歯ごたえが良いところが魅力です。
栄養値はそれほど高くありませんが、生食できることからサラダ、酢の物などに欠かせない野菜として親しまれ続けています。
「ズッキーニ」と「きゅうり」の違い
「ズッキーニ」と「きゅうり」の違いを分かりやすく解説します。
これらはウリ科の植物の夏果菜で、お互いに見た目が似ていることから、仲間同士だと思われがちです。
ただし、「ズッキーニ」はウリ科カボチャ属、「きゅうり」はウリ科キュウリ属に分類される野菜であり、種類が異なります。
そして「きゅうり」と「ズッキーニ」はどちらも皮が濃い緑色ですが、「きゅうり」は表面にイボがありごつごつしているのに対し、「ズッキーニ」はイボがなくつるつるしています。
また「きゅうり」は果肉がみずみずしくてシャキッとした歯ざわりになっており、わずかにウリ科特有の青くさみ、苦みを伴います。
一方、「ズッキーニ」は果肉が「きゅうり」よりも密で柔らかく、クセや苦みはほとんどありません。
「きゅうり」は生食に向いていますが、「ズッキーニ」は加熱調理をして食べるのが一般的です。
このように両者は見た目がそっくりですが、さまざまな違いがみられます。
まとめ
近年になってよく出回るようになった「ズッキーニ」は「きゅうり」と見た目が似ています。
ただし、特徴を比較してみると、違いが多いことが分かります。