「燻製」と「スモーク」はいずれも食べ物に関連する言葉ですが、どちらか一方は他の意味も含んでいるため注意が必要です。
この記事では、「燻製」と「スモーク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「燻製」とは?
「燻製」は「くんせい」と読む言葉で、「肉や魚などを塩漬けし、樹脂の少ない木を燃焼させた煙でいぶして乾燥させた食品」を意味します。
漢字の「燻」には「いぶす」「香を焚いて香りを染み込ませる」といった意味があり、「製」には「物をつくる」「仕立てる」などの意味が含まれています。
「スモーク」とは?
「スモーク」は英語の“smoke”が語源のカタカナ語で、「煙」「舞台やスタジオなどで煙や霧のような効果を出すために用いる装置」を意味します。
また、「青または茶色がかった灰色」という意味や、「いぶすこと」「燻製にすること」という意味も持ち合わせています。
「燻製」と「スモーク」の違い
「燻製」と「スモーク」の違いを分かりやすく解説します。
「燻製」には「肉や魚などを塩漬けして煙でいぶし、乾燥させた食品」という意味があり、「スモーク」には「燻製にすること」という意味が含まれていることから、上記においては双方同じ意味を持つといえます。
「燻製」及び「スモークした食品」には桜やナラ、カシといった樹脂の少ない木くずが使われ、これらの木くずのことを「燻製チップ」や「スモークチップ」と呼びます。
「燻製」または「スモークした食品」には独特の香味があり、保存性に優れているのが特徴で、肉や魚だけでなくチーズやキノコ類などが使われることもあります。
また、「スモーク」の場合、「スモークサーモン」や「スモークチーズ」などのように「スモークする食材」と組み合わせて表現することが多くあります。
なお、「スモーク」には、「煙」や「舞台などで煙や霧のような効果を出すために用いる装置」「青色もしくは茶色がかった灰色」という意味も含まれています。
まとめ
「燻製」は「肉や魚などを塩漬けし、煙でいぶして乾燥させた食品」を示し、「スモーク」は「燻製にすること」「煙」「舞台などにおいて煙や霧の効果を出すために使う装置」「青または茶色がかった灰色」を示します。
ぜひ参考にして、両者の共通点や相違点を理解しましょう。