この記事では、「さくらんぼ」と「桜」の違いを分かりやすく説明していきます。
「さくらんぼ」とは?
「さくらんぼ」とはミザクラの樹木になる実です。
さくらの子供なので桜の坊とよばれ、それがなまってさくらんぼと呼ばれるようになりました。
サクラ属には様々な桜が含まれますが、その実が食用とされるのは実桜という中国原産のもので、特にさくらんぼの果樹として一般的なのは西洋実桜という品種です。
スーパーなどで並んでいるさくらんぼはその殆どが西洋実桜やそれから派生した品種の果実になります。
「桜」とは?
「桜」とはバラ科サクラ属に属する広葉樹です。
日本では大昔から愛され文化的にも大事にされてきた樹木であり、昔は花という言葉が桜を指して使われることも多かったほど、日本人の心に強く根付いていました。
淡い色合いの花が咲き、咲いた後は儚く散っていくのが特徴です。
自家受粉しないことから変異しやすい性質も持ち、様々な品種改良が行われており、観賞用の桜として有名なソメイヨシノも交雑によって生まれました。
日本では多くの桜は花の美しさなどを愛でるものであり、実はなるものの甘みはそれほどなかったりなど食用にはあまり適しません。
「さくらんぼ」と「桜」の違い
「さくらんぼ」と「桜」の違いを、分かりやすく解説します。
サクラ属の樹木の実が「さくらんぼ」で、サクラ属に属する広葉樹が「桜」です。
食用としての「さくらんぼ」はセイヨウミザクラという品種やそれから派生した品種のもので、ソメイヨシノをはじめとした観賞用の「桜」とは品種が違います。
まとめ
単純に言葉としてみれば「さくらんぼ」は果樹である「桜」の実にあたります。
一般的に使われている言葉の細部まで見て違いを挙げれば、「さくらんぼ」は食用のミザクラの実を指し、「桜」はソメイヨシノなど観賞用の桜を広く指す言葉です。
とは言え品種まで気にして言葉を使うことは多くないので、「さくらんぼ」は木になる実を指し、「桜」は木そのものや花を指すと区別すればいいでしょう。