「安全」と「衛生」の意味の違いや使い方をご存じでしょうか。
この記事では、「安全」と「衛生」の違いを分かりやすく説明していきます。
「安全」とは?
「安全」は「あんぜん」と読む熟語で、「危険などがなく無事なこと」「怪我や病気、盗難、破損などの心配がないこと」を意味します。
漢字の「安」には「落ち着いている」「安らか」「たやすい」といった意味があり、「全」には「全て備わっている」「まったく」「すっかり」などの意味が含まれています。
「衛生」とは?
「えいせい」と読む「衛生」は、「病気の予防や治療をはかると共に健康な状態を保つこと」を意味する言葉です。
「衛」は「中のものを守る」「周囲をまわる」などを表し、「生」は「生きる」「命」「生まれる」といった意を示します。
「安全」と「衛生」の違い
「安全」と「衛生」の違いを分かりやすく解説します。
「安全」は「危険などがなく無事であること」や「病気や怪我、破損や盗難といった心配がないこと」を意味し、主に「平穏で安らかな状態」に対して使用されます。
一方、「衛生」は「健康な状態を保つと同時に病気の予防や治療につとめること」を意味するほか、現在は「身の回りの清潔を保つ」という意味合いで使用されることもあります。
「安全」の例文
「安全」は「安全な」や「〜の安全」などのように用いられます。
日常生活をはじめ様々な場面で使用されている言葉といえます。
・『災害時に備えて、避難できる安全な場所を確かめておく』
・『家族の身の安全が気掛かりだ』
「衛生」の例文
「衛生」は「衛生的」や「不衛生」のように表現されます。
健康に関するシーンでよく耳にする言葉です。
・『発展途上国における衛生的なトイレの普及を目指す活動をおこなう』
・『その病気は不衛生な環境が原因で感染する』
まとめ
「安全」は「危険などがなく無事な状態であること」「病気や怪我、破損や盗難などの心配がないこと」を示し、「衛生」は「健康な状態を保つと同時に、病気の予防や治療をはかること」を示します。
双方の使用方法についてもチェックしておきましょう。
ぜひ参考にして、状況に合わせて使い分けてください。