この記事では、「藻類」と「植物」の違いを分かりやすく説明していきます。
「藻類」とは?
水中に生息し、独立栄養を営む葉状植物の総称を意味する言葉です。
緑藻類、褐藻類、紅藻類、藍藻類、ケイ藻類などが存在します。
光合成で二酸化炭素から酸素を作り、独立栄養を営みます。
細胞壁を持つものが多く、昆布やワカメなどの大型藻類から、顕微鏡でしか見られない微細藻類までさまざまです。
「植物」とは?
生物界を二大別した場合の一群を意味する言葉です。
草木や藻類などを指します。
光合成を実施し、細胞壁を持ち、基本的に空気や水から養分を取って生きている生物のことです。
種子植物、シダ植物、コケ植物、緑藻植物、紅藻植物などに分類されます。
また、「植物」は、動物と対比される生物区分であり、根があって場所が固定されて生きているものを含みます。
「藻類」と「植物」の違い
「藻類」と「植物」の違いを、分かりやすく解説します。
「藻類」は、単細胞もしくは多細胞の単純な非開花水生生物のことを表現する際に使用する言葉です。
植物のような特殊な組織や器官を持っておらず、さまざまな生息地で見られますが、主に水中で繁栄します。
非血管性であり、結合組織、葉、茎、根などの構造を持たないことも特徴的です。
その一方で、「植物」は、根、茎、葉を持つ多細胞の光合成生物のことを表現する際に使用する言葉です。
水と栄養素を輸送するための特殊な構造を持っており、基本的に陸上で生息します。
陸上植物(コケ植物、シダ植物、種子植物)として分類され、これらは共通の祖先から進化した単系統群です。
また、「藻類」は酸素を作り、地球環境を創出した重要な存在であり、「藻類」は二酸化炭素の固定能力が高く、藻類バイオマスの研究が盛んに進められます。
まとめ
「藻類」と「植物」は、どちらも地球環境を形作る上で欠かせない存在ですが、それぞれ異なる特徴や種類、機能を持ちます。
「藻類」と「植物」の違いについて、正しく理解できるようにしましょう。