この記事では、「誤魔化す」と「騙す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誤魔化す」とは?
「誤魔化す」は「ごまかす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「本心を隠す為に、その場を適当に取り繕って逃れること」という意味で、話題をそらしたり、真実ではないことを言ったりして、その場をしのぐことを言います。
2つ目は「人の目をあざむいて不正すること」という意味で、だましたり、具合の悪いところが分からない様にすることを言います。
上記に共通するのは「その場しのぎをする」という意味です。
「誤魔化す」の使い方
「誤魔化す」は「本心を隠す為に、その場を適当に取り繕って逃れること」「人の目をあざむいて不正すること」という意味で使われます。
動詞として「誤魔化す・誤魔化した」と使われたり、副詞として「誤魔化して」と使われたり、名詞形は「誤魔化し」になります。
基本的に、人に知られたくないことを隠す為に、嘘を言ったり適当な説明をしたりしてその場をしのぐ時に使われる言葉です。
「騙す」とは?
「騙す」は「だます」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「真実でないのに、嘘をついて本当であると思わせること」という意味で、嘘のことを本当だと主張して人を信じさせて、自分の立場や利益を守ろうとする行為を言います。
2つ目は「他のことに気持ちをそらして落ち着かせること」という意味で、気持ちが高ぶっている時に、別の方面からなだめて大人しくさせることを言います。
3つ目は「機械を微調整しながらなんとか動かすこと」という意味で、機械の調子が悪い時に、その都度加減してその場をしのぎ、何とか動かして使うことを言います。
上記に共通するのは「本当でないことを本当だと思わせる」という意味です。
「騙す」の使い方
「騙す」は「真実でないのに、嘘をついて本当であると思わせること」「他のことに気持ちをそらして落ち着かせること」「機械を微調整しながらなんとか動かすこと」という意味で使われます。
動詞として「騙す・騙した」と使われたり、副詞として「騙して」とつかわれたりします。
基本的に、最初からそのつもりで、相手に真実でないことを真実だと言い、思い込ませる時に使われる言葉です。
「誤魔化す」と「騙す」の違い
「誤魔化す」は「人に知られたくないことを隠す為に、嘘を言ったり適当な説明をしたりしてその場をしのぐこと」という意味です。
「騙す」は「最初からそのつもりで、相手に真実でないことを真実だと言い、思い込ませること」という意味です。
「誤魔化す」の例文
・『彼に浮気しているかどうか聞いたら笑って誤魔化された』
・『彼女は10歳も年を誤魔化していた』
・『出納部員が帳簿を誤魔化して不正にお金を着服していたのが分かった』
・『在庫品を何とか誤魔化して売り切った』
「騙す」の例文
・『祖母がオレオレ詐欺に騙されてしまった』
・『彼女の涙にまんまと騙されてしまった』
・『何とか子供を騙してクリスマスを忘れさせたい』
・『すぐにフリーズするパソコンを騙し騙し使っている』
まとめ
今回は「誤魔化す」と「騙す」について紹介しました。
「誤魔化す」は「その場を取り繕う」、「騙す」は「嘘を本当と言う」と覚えておきましょう。