この記事では、「節度」と「マナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「節度」とは?
「節度」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「節度」は「せつど」と読みます。
「節度」は「行き過ぎない適当な程度。
ほどあい」という意味があります。
何もかもが行き過ぎていないような生活は「節度のある生活」と呼ぶことができます。
また、飲みすぎてしまったり、食べ過ぎてしまうような程度を越した行動をしないよう、自分にルールを科して守る場合は、「節度を守った生活を送る」などという文章にできます。
さらに、建物を見たときに、行き過ぎた派手さなどがなく、ほどあいの良い美しさが感じられる場合は、「節度のある美しさを持つ建物」などと表現することができます。
他にも、誰かに苦言を呈する場合も、行き過ぎた表現などをせず、適当な言葉を選んで行うとき、「節度のある言い方で、苦言を呈した」などという文章を作ることができます。
「マナー」とは?
「マナー」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「マナー」は「manner」と英語表記します。
「マナー」は、「態度や礼儀。
礼儀作法」という意味があります。
例えば、フランス料理を食べる時、スプーンやフォークナイフを料理に合わせて使う礼儀作法を「テーブルマナー」と呼びます。
また、結婚を考えている人が、恋人の両親に挨拶に行くとき、それなりの礼儀作法が必要になるかもしれません。
このような場面では「恋人の両親に挨拶に行くとき、マナーに気を付ける」などという文章にできます。
さらに、図書館で静かにすることは、暗黙の了解となっている決められた態度なので、うるさくしている人がいる場合は、「図書館で騒ぐのはマナー違反だ」などという文章を作ることができます。
他にも、「マナー」を使って、「公共マナーを守る」「テレワークにおけるマナーを知りたい」などという文章を作ることができます。
「節度」と「マナー」の違い
「節度」と「マナー」の違いを、分かりやすく解説します。
「節度」は「行き過ぎない適当な程度。
ほどあい」という意味があります。
一方で、「マナー」は、「態度や礼儀。
礼儀作法」という意味があります。
「節度」が持つ「行き過ぎない、適当な程度」という意味は、「マナー」が必要な場面における、好ましい「態度や礼儀」と考えることができます。
そのため、「マナーを守る」という行為は、「節度を守る」という行為と、ほとんど同じ意味を持つことがあります。
ただしあくまで、「節度」には「行き過ぎない適当な程度」という意味があるのに対して、「マナー」は「礼儀作法」という意味の違いがあります。
似た場面で使われる言葉ですが、大きな意味の違いがある言葉となります。
まとめ
「節度」と「マナー」の違いについて見てきました。
同じ場面でも使われることがある2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。