「ワゴン」と「バン」はどちらも自動車の車種を示しますが、ボディの特徴や使用目的などが異なるため区別して認識する必要があります。
この記事では、車の「ワゴン」と「バン」の違いを分かりやすく説明していきます。
車の「ワゴン」とは?
車の「ワゴン」は「人や荷物を運搬するために製造された自動車」のことを指し、もともとは「荷物を運ぶ屋根のない貨車」または「2頭以上の馬を利用した荷馬車」を意味する言葉だったとされています。
「ステーションワゴン」や「ワンボックスカー」、「トールワゴン」といった種類があります。
車の「バン」とは?
車の「バン」は英語の“caravan”を短縮した言葉で、もともとの意味は「荷物を運ぶ屋根付きの貨車」でしたが、現在は「貨物をメインに運搬する自動車」という意味で使用されています。
「ライトバン」や「大型バン」などの種類がありますが、「ミニバン」については「ワゴン」に分類されるといわれています。
車の「ワゴン」と「バン」の違い
車の「ワゴン」と「バン」の大きな違いは、使用目的やボディ形状、搭載されているシートにあります。
「ワゴン」は「人と荷物を運搬することを目的とした自動車」のことで、日常的に使用される「乗用車」にカテゴライズされています。
ボディ形状については、ボンネット部分が短い1. 5BOXタイプとボンネット部分がある2. 0BOXの2種類があり、両者ともエンジンと乗車スペースが分離しています。
シートは3列タイプが主流で、5人から6人乗りもしくは7人乗りから8人乗りの車種があります。
一方、「バン」は「荷物を運搬することを目的とした自動車」のことで、「貨物積載用車両」という意味も持ち合わせており「商用車」に分類されます。
ボディ形状はボンネット部分がない1BOXタイプで、エンジンと乗車スペースが分離せず一体となっています。
荷物を運送することを目的としているため乗車スペースが狭く、後部座席のシートも1列という場合が多いのが特徴的で、乗車店員も2人乗りから3人乗り、多くても5人乗りから6人乗りにとどまっています。
また、「ワゴン」と「バン」は車検の周期にも相違点があります。
「ワゴン」は一般的な乗用車と同じく初回の車検は新車登録から3年目、それ以降は2年ごとの間隔で車検を受けますが、「バン」は商用車登録される場合があるため初回の車検は1年から2年目、以降は1年ごとに車検を受ける必要があります。
そのほか、両者の呼び名についても違いがあります。
「ワゴン」は「ワゴン車」と呼ばれることもありますが、「バン」については「バン車」と呼ばれることはほとんどありません。
まとめ
車の「ワゴン」と「バン」は区別が難しいと思われがちですが、使用目的やボディ形状、車検の周期などを比較すると別の車種ということが分かります。
ぜひ参考にして双方の特徴を知り、自動車についての知識をより深めてください。