「ロスカット」と「損切り」の違いとは?分かりやすく解釈

「ロスカット」と「損切り」の違い二語の違い

この記事では、「ロスカット」「損切り」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ロスカット」とは?

「ロスカット」は、株の売買のやり方の一つで自分が所有している株の価格が下がり始めると、あえて株を手放しそれ以上株が下がる前に自分の株式への投資のロスを減らそうという試みです。

また、「ロスカット」という言葉は、強制決済という意味もあり、この意味の場合、FXにおいては、取引が成立しなくなると強制的に今現在行っている取引を終了させて決済することも意味します。

「損切り」とは?

「損切り」は投資によって投資先が値下がりを始めた場合、持っている値下がり株を売ってこれ以上損害が出ないよう株を手放して現金化することです。

なぜ、現金化を急ぐかですが、株の価値が無価値になった場合、現金に換えても意味がないうえ現金にすら変えることができないが故現金化を急ぐのです。

「ロスカット」と「損切り」の違い

両者の違いは、取引の強制終了という意味があるか否かです。

実は、「ロスカット」「損切り」は同じ意味ですが「ロスカット」は、「損切り」の持つ意味にプラスする形でFXで取引が不成立になった場合強制的に取引を終了するという意味があります。

よって両者の違いは取引の強制終了があるか否かです。

「ロスカット」の例文

・『FXにてロスカットが発生する』
この例はFX取引で損害が一定を超えたが故、取引が終了したという意味です。

「ロスカット」の発生は、取引にて損害が一定を超えた場合、強制という形で取引を終えさせプラスに取引が転じる可能性があろうとも、強制によって取引が終わります。

「損切り」の例文

・『損切りは強制という形で実行はできない』
この例は、株式において損害が出る株を売買する行為は強制的に行うことはできないというものです。

あくまで株式取引の場合は投資家の任意で株を売り買いしますので損害が出ていると分かっていても株を保有することが許されるため、別に強制という形で「損切り」を行う必要はありません。

まとめ

「ロスカット」については、FXの場合、損害が出ている取引については、その損害を誰かに追わせようという考えがあり、「ロスカット」という方法で損害を取引している投資家に追わせているのです。

逆に、株式取引で強制的に第3者に損害を負わせるような形をとった場合、投資している会社側に責任はないのかという問題が生まれ会社に対する投資家の憎しみのようなものが生まれるため望ましいことではありません。

なので、株式投資においては、「強制ロスカット」「強制損切り」という投資家に対して強制的に財産に手を付けるような行為はしないのです。

なので、考え方としては、「ロスカット」は、強制力が働くので財産に直接取引所が手を付けてくると考え、「損切り」については、株式取引を行うものの財産に直接手を付けず、あくまで投資家が任意で財産をどうするかが問われると考えるとよいでしょう。