「慈しむ」と「愛する」の違いとは?分かりやすく解釈

「慈しむ」と「愛する」の違い二語の違い

この記事では、「慈しむ」「愛する」の違いを分かりやすく説明していきます。

「慈しむ」とは?

「慈しむ」「いつくしむ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「弱い者や年下の者をかわいがる」という意味で、弱い人や年下の人がかわいくて仕方ないと思うことです。

2つ目は「ペットや小動物などをいとおしむ」という意味で、小さな動物に対してかわいらしい、守ってあげたいと思うことです。

3つ目は「思い出の品物や風景などをいとおしむ」という意味で、自分にとって特別な思いのある場所や風景などを大切にすることです。

上記に共通するのは「かわいくて仕方ないと思う」という意味です。

「慈しむ」の使い方

「慈しむ」は動詞として「慈しむ・慈しんだ」と使われたり、副詞として「慈しんで育てる」などと使われたり、名詞として「慈しみの心を持つ」などと使われます。

基本的に、弱いものや年下のものをかわいがって守ることや、自分にとって特別な思いのあるものを大切にすることに使われる言葉です。

「愛する」とは?

「愛する」「あいする」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「かえがえのない存在として、心から大切にする」という意味で、家族や親友など自分にとって親密な人を大切にすることです。

2つ目は「とりわけ好んで親しむこと」という意味で、嗜好品や趣味など自分が気に入って選ぶ傾向があることです。

3つ目は「かいわがり守ってあげたいと思う」という意味で、上記で紹介した「慈しむ」と同じ意味です。

4つ目は「性愛の対象として特定の相手を慕うこと」という意味で、恋愛感情を持って相手と結ばれたいと思うことです。

上記に共通するのは「心から大切にする」という意味です。

「愛する」の使い方

「愛する」は動詞として「愛する・愛した」「愛される・愛された」と使われたり、副詞として「自然を愛してやまない」などと使われます。

基本的に、かけがえのない存在として心から大切にすることや、恋愛の対象として相手を慕うことに使われる言葉です。

「慈しむ」と「愛する」の違い

「慈しむ」「弱いものや年下のものをかわいがって守ること」「自分にとって特別な思いのあるものを大切にすること」という意味です。

「愛する」「かけがえのない存在として心から大切にすること」「恋愛の対象として相手を慕うこと」という意味です。

「慈しむ」の例文

・『母親が我が子を慈しむ』
・『慈しみ深き神がお守りくださいます様に』
・『彼女は独り暮らしを初めて仔猫を慈しんで育てている』
・『養父母が他人の子供を慈しんで育てる』

「愛する」の例文

・『私は日本に愛する家族を残してきた』
・『彼女のことを永遠に愛すると誓う』
・『愛する娘に誕生日プレゼントを買う』
・『彼女はこよなくワインを愛する』

まとめ

今回は「慈しむ」「愛する」について紹介しました。

「慈しむ」「かわいがる」「愛する」「心から大切にする」と覚えておきましょう。