この記事では、「三月記」と「人虎伝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「三月記」とは?
「三月記」は、日本人が手掛けた小説の一つで、ベースが中國の「人虎伝」をベースに組み立てた小説になります。
ただ、相違点が多いのでパクリが名作なのはおかしいのでは?という声も上がっているのがこの小説で相違点については、妻子の面倒を見てほしいことのほか、性格が同じでありつつ、出身が異なり身分が異なるという違いはあっても、結末も似たようなものなのでパクリだという声もあります。
「人虎伝」とは?
「人虎伝」は中国の小説で、プライドが高い王族が国家試験を受けてさらに野望を膨らませ、自滅するという話です。
なお、虎になる理由は、未亡人と浮気したうえで、その家族が主人公を陥れようとしたが故、未亡人と家族ともどもを抹殺し、その罪から虎になったとされています。
「三月記」と「人虎伝」の違い
「人虎伝」がベースで物語を新しく構築したのが、「三月記」になるんですが、違いについては主人公の出征が違う点と、虎になる理由が異なる点があるんですが、最後は自滅するという点は総意であり相違点も多いので「人虎伝」の日本の解釈版が「三月記」だと言ってもよいのではないかと思います。
なので、「三月記」は、「人虎伝」のパクリから生まれた作品だと言ってしまうのも一つの考えで両者の違いは身もふたもない言い方をすれば、パクリ元が「人虎伝」、パクった先が「三月記」という小説だとしてもよいです。
「三月記」の例文
・『三月記は、日本の小説だがベースは、実は中国である』
この例は、「三月記」という小説は、一応文学上優れた小説だと述べているが実は、もともとのお話のベースが存在していて要は中国の話だというものです。
なので、最終的に主人公が変貌を遂げるのは虎という生き物になります。
なお、中国で虎に変貌を遂げるというのは意味があり、虎は実は臆病な生き物でして、作中においてのそのような描写があり、この文面をまるっきり使用したのがおそらく日本の「三月記」です。
「人虎伝」の例文
・『人虎伝は、中国の小説で、要は自尊心が高い人物は他人を思いやらずに自滅するという話だ』
この例は、「人虎伝」という中国の小説が述べているのは、自尊心が高いものは自滅するというものだという例です。
なお、「人虎伝」で虎に変貌を遂げた主人公は案外とおしゃべりでして、虎は臆病だという部分がなぜか割と社交的おしゃべりをしてまして本当に虎に変貌したの?と思える部分があったり実は結構ユーモアがある作品です。
まとめ
「三月記」については、まじめな小説で虎に変貌を遂げた主人公は言葉をしゃべれないので主人公の考えは分かりません。
しかし、「虎人伝」側は、結構虎になった主人公はおしゃべりでして、結構自分の心情について話したりと本当に憶病な虎に変貌した自分がどうだと言ってたけど本当なの?という部分が結構あります。
しかもユーモアな部分があるのが「虎人伝」になるので、そうした意味においては、日本の場合、小説はまじめに書かなきゃという考えがあったのかもしれません。