「もし」とはどのような意味で使われる言葉で、他の表現に変えるとするとどのように言い換えられるのでしょうか。
今回は、「もし」の類語と言い換えについて解説します。
「もし」の意味
「もし」とは、「はっきりしないことや不確定なことなどを仮に想定するときの言葉」です。
ある条件を仮に設定し条件が成立するならば特定の結論が導き出される、という仮定条件のときに使う言葉です。
「Aが成立するならばBである」という構造の文において接頭語になり後に続く条件を満たすことで最後に示される結論が成立することを表します。
「宝くじが当たる」という条件が満たされると「仕事を辞める」という結論が成り立つ場合は「もし宝くじが当たったら仕事を辞めるだろう」という文が成立します。
「もし」の敬語やビジネスでの言い換え
・『仮に(かりに)』
「本当ではない仮のこととして」という意味の表現です。
仮定の話や仮想の内容など現実には成立していない一時的な話をする場合に使います。
・『万が一(まんがいち)』
めったに起こり得ないことを1万回に1回程度のごく低い確率という意味で「万に一つ」といいます。
「万が一」とは「万に一つ」と同じ意味でまず起こらないであろうことを想定して話す場合に使われる表現です。
・『たとえ』
「後に続く結論を否定する形で用いる仮定条件の言葉」です。
仮定条件において一般的に導き出される結論とは異なる結論を提示する時に使います。
多くの人は告白を断られたら諦めるのに自分は断られても諦めない時に「たとえふられても諦めない」といったように常識的な結論とは異なる逆説の結論を示すときに使う言葉です。
「もし」の類語や言い換え
・『if』
「英語で仮定条件を表す英単語」です。
日本語の「もし」に当たる英単語で、何かを仮定して話すときに使います。
話し言葉や書き言葉として使われるケースは少なく、作品のタイトルなど独立した表現として用いられます。
・『よしんば』
「条件と結論が逆説になる場合に使う仮定条件の言葉」です。
わかりやすい言葉にすると「極端にいえば」といったような意味合いの言葉で、究極的な条件を提示したとしても結論が変わらない場合に用いられる表現です。
基本的には悪い事態が起きても意志や結論が変わらない場合に使います。
まとめ
「もし」は一時的な条件を設定して結論を示すときに使う一般的な言葉です。
日常生活でも広く使われている表現なので上手に言い換えられるよう正確な意味を知っておきましょう。