「贈る」とは?言い換えを徹底解釈

「贈る」とは?言い換え

この記事では、「贈る」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。

「贈る」という言葉の意味

感謝、敬意、祝福、愛情、同情などを表す際に使用する「贈る」という言葉は、金品や官位、称号などを人に与える場合に使用されます。

「贈る」「送る」は同源の漢字ですが、2つの「おくる」の意味は微妙に異なりますので注意が必要です。

「贈る」という言葉の1つ目の意味は「感謝や祝福などの気持ちを込めて、人に金品などの贈り物を与える」ことで、誰かに何かを届けたり渡したりする際に気持ちを込める、という意味になります。

2つ目は「官位や称号などを与える」という意味合いで、贈答、贈与、寄贈などの冠婚葬祭などを中心に使用されています。

「贈る」のポジティブな言い換え

「贈る」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。

・『譲与(じょうよ)する』
「自分が持つ所領や資財、物品などの所有権を人に与える」ことで、中世の日本において相続のために所領や財産を譲渡配分する際に使われ始めた言葉です。

・『贈与(ぞうよ)する』
「金銭や物品をおくり与えること」という意味で、自己の財産を無償で相手方に譲渡する場合に使われます。

与えた物に対しての対価を求めない場合に使用される言葉です。

・『譲渡(じょうと)する』
主に不動産の取引などにおける売買や贈与、交換、公売なども含む、所有資産を移転させる行為全般を指します。

・『差し上げる』
「与える」「やる」という意味を表す謙譲語ですが、使用する文脈によっては上から目線なニュアンスを含む表現になってしまいますので注意が必要です。

「贈る」の類語や言い換え

「贈る」の類語や言い換えは以下の通りになります。

・『賦(ふ)する』
「金品や労力を割り当てる」ことや「貢ぎ物を与える」という意味を持つ言葉で、天から与えられたものや、うまれつきの性質や特徴などでも使われます。

・『進(しん)ぜる』
「(神仏に)お供えする」という意味の言葉で、主に立場が上の人にものを与える場合に使用する謙譲語です。

・『拝呈(はいてい)』
「物をつつしんで贈ること」「品物を差し上げること」を指す言葉で、主に手紙やメールなどの書き出しに書く「贈ること」の謙譲語になります。

・『寄贈(きぞう)する』
「品物を他人におくり与えること」を意味する言葉で、主に学校や病院などの公共性の高い施設へ贈られるものを指します。

まとめ

今回は「贈る」という言葉について紹介しました。

「贈る」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。