この記事では、「ご苦労」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「ご苦労」という言葉の意味
「思い悩む」や「苦しい」などの意を持つ「苦」という語と、「疲れる」や「いたわる」などを表す「労」という語を組み合わせた「苦労(くろう)」という言葉は、精神的や肉体的に力を出し尽くして、苦しい思いをする際に用いられる文言です。
「ご苦労」は、「苦労」の頭に尊敬の意を表す「ご」を付けて、他人に仕事などを依頼した際に、相手の苦労をねぎらって使われる言葉になります。
「ご苦労」という言葉の1つ目の意味は、「ごやっかい」です。
2つ目は「他人に何かをお願いしたり、依頼したりしたときなどに、その疲れや手間などをねぎらう」意味で使われています。
「ご苦労」の類語や言い換え
「ご苦労」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『労苦(ろうく)』
「骨折り」や「苦しい事のために心身を削る」さまなどを表し、あれこれと骨を折ったり、苦しい思いをしている様子を表す言葉です。
・『ご面倒』
ビジネスシーンで多用されている文言で、「相手にしてもらう煩わしいこと」や「相手にかける負担」などを表す言葉で、「非常に手間がかかる煩わしいことを引き受けてもらって申し訳ない」という意味で用いられる文言です。
・『手数(てかず/てすう)』
「あることを行うために必要な作業量」や「手続きの数」などを表す言葉で、主に自身や他人などが、誰かのために時間や労力などを費やす際に用いられる文言です。
・『ご迷惑』
「自分が相手に与えてしまった損害」や「相手への不利益」などを表す言葉で、自らの行いにより相手が不利益を受けたり、余計な手間や苦労を掛けてしまった際に使われる言葉です。
「ご苦労」の類義語
「ご苦労」の類義語は以下の通りになります。
・『断腸(だんちょう)の思い』
文字どおり「腸がちぎれるほどの重い悲しみ」を表す言葉で、ある事を決断したり、諦めたりする際の非常に激しく苦しい気持ちなどを表現する文言です。
・『不都合』
「都合の悪い」さまや「道理にあわない」様子などを意味する言葉ですが、 生活が苦しかったり、貧しい生活により苦しんでいる状態を指して使われる言葉でもあります。
・『波風(なみかぜ)』
文字どおり「風が強く吹いて波が立つ」さまを表し、 比ゆ的に家庭や世間などで起こるごたごたやもめごとなどを指して用いられる文言になります。
・『慰労(いろう)』
「心をなぐさめて、労をねぎらう」様子や「なぐさめいたわる」さまなどを示す言葉で、他人の骨折りや手間などをねぎらったり、感謝の意を表する際に使われる言葉です。
まとめ
今回は「ご苦労」という言葉について紹介しました。
「ご苦労」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。