この記事では、「シャーベット」と「アイス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シャーベット」とは?
「シャーベット」とは、果汁に甘味や酸味をつけて氷結させた冷たい菓子のことです。
「シャーベット」という名前は英語で「氷菓」を意味する“sherbet”から来ています。
また、“sherbet”は、フルーツを使った冷たいジュースを意味するアラビア語の「シャーバート」に由来するといわれます。
「シャーベット」は果汁に甘味や酸味をつけ、空気を含ませるために時々かき混ぜながら凍結させて作ります。
基本的に乳製品は使用しませんが、乳製品を使用するものもあります。
泡立てた卵白やゼラチンを加えて食感をなめらかにすることが多く、味わいがさっぱりして舌触りが良いのが特徴です。
「アイス」とは?
いわゆる「アイス」とは果汁や乳製品、砂糖などを混ぜ合わせて凍結させた冷たい菓子のことです。
英語の“ice”(アイス)には氷や凍らせた菓子という意味があり、日本では「アイスクリーム」のことを「アイス」と呼ぶほか、かき氷やアイスキャンディなどの凍らせ菓子を広く「アイス」と呼んでいます。
ちなみに、国内では乳等省令などの法令によってアイスクリームは「アイスクリーム類」と「氷菓」に分類されています。
アイスクリーム類は一定量を超える乳脂肪分を含んでおり、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスなどに区分されています。
また、それ以外で粉砕した氷や果汁などを用いて再凍結させた「かき氷」や「アイスキャンディー」、「シャーベット」などは「氷菓」と定義されています。
アイスクリーム類はクリーミーで柔らかく、氷菓はさっぱりしているという傾向があります。
「シャーベット」と「アイス」の違い
「シャーベット」と「アイス」の違いを、分かりやすく解説します。
「シャーベット」は果汁をベースとした氷菓、「アイス」はアイスクリームの通称、あるいは果汁、乳製品などを凍結させて作る冷たい菓子の総称です。
日本の法令では、乳脂肪分の比率などによって、一定以上の乳脂肪分を含む「アイスクリーム類」とそれ以外の「氷菓」に分類しており、「シャーベット」は「氷菓」に区分されます。
これらをまとめて「アイス」と呼ぶことが多いので、広義には「シャーベット」も「アイス」の一種といえます。
ただし、狭義には乳脂肪分が多くコクがあってクリーミーな「アイスクリーム」が「アイス」であり、乳脂肪分を含まずさっぱりしている氷菓の「シャーベット」は「アイスクリーム」ではないので、それぞれ違う菓子になります。
まとめ
「アイス」は「凍らせて作る冷たい菓子」あるいは「アイスクリーム」の2通りの意味で使われます。
つまり、「シャーベット」は「アイス=凍らせて作る冷たい菓子」の一種ですが「アイス=アイスクリーム」とは違う菓子ということです。