この記事では、「近年」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「近年」という言葉の意味
「へだたりが大きくない」という意を持つ「近」という語と、「時の単位」を表す「年」という語を組み合わせた「近年(きんねん)」という言葉は、概ね「5〜10年程度前」までの期間を表し、使われる文脈によっては、稀に20年程度の長いスパンを指して使われる場合もあります。
「近年」という言葉の1つ目の意味は、「ここ最近の数年間」です。
2つ目は「近ごろ」や「ここまでの数年」などという意味合いで用いられています。
「近年」の類語や言い換え
「近年」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『近頃(ちかごろ)』
日常会話で良く耳にする言葉で、比較的近い過去から現在までの期間を表し、「このごろ」や「最近」などを表す文言になります。
・『今しがた』
「つい先ほど」や「ほんの少し前」などを表す言葉で、今現在の時点よりも少しだけ前という状態を指して使われる文言です。
・『今節(こんせつ)』
「区切った短い期間のうちの現在の期間」や「このごろ」などを意味する言葉で、主にプロ野球やJリーグ、競馬などの競技が開催される期間を指して用いられる文言です。
・『先刻(せんこく)』
「さきほど」や「ほんの少し前」などを表す言葉ですが、「ある時点すでに事が終了している」さまや「すでに」などと言う意味合いでも使われる文言になります。
「近年」の類義語
「近年」の類義語は以下の通りになります。
・『当節(とうせつ)』
「この時節(じせつ)」や「このごろ」などを表す言葉ですが、同じ漢字表記で「かつお節」を表す「当節(あたりぶし)」という言葉としても使用されています。
・『此の方(このかた)』
過去のある時点から現在までの期間を表す言葉で、「それ以来」や「現在に至るまでの特定の年月」などを示す表現になります。
・『此の程(このほど)』
漠然と近い過去から現在までの時間を表し、「このあいだ」や「今度」などを意味する言葉で、「此程」と表記されることもある文言です。
・『先(さき)だって』
「せんだって」という振り仮名で使用されることもある言葉で、「事前に何かをする」さまや「あらかじめ」などの意を表し、ビジネスシーンなどで多用される比較的堅めの表現になります。
まとめ
今回は「近年」という言葉について紹介しました。
「近年」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。